▲見下す—か。
別に見下している訳じゃない。
要するに、中国人を2周遅れの、韓国人を5周遅れの民族と見ているだけだ。
そういえば、数年前か、英国人にジャプと表現されても文句を言うな—とかいう記事がイギリスの新聞にのって、まぁ、致し方あるまいな--と感じた。
確かに日本人は、英国の産業革命に100年も遅れたノロマな民族だ、英国人から言われるのなら、我慢しょうか—と。
ただ、あまりに腹が立ってむしゃくしゃすれば、「鬼畜米英」と3回唱えようか-と。
こんなこと、科学の世界では当たり前だ。
英国人は先行者、日本人は100年遅れ、中国人は200年遅れ、韓国人は500年遅れだ。
見下すもなにも、「事実を言っているだけ」なのだ。
スタートラインが違うという事実を指摘しているだけだ。
事実を指摘されて、それを「見下す」などと情緒的に受け止めるから、中国とか韓国では科学が、技術が進歩しないのだ。
情緒を排除して、科学的に合理的にものを考えよ。
上で、日本人は英国人からジャプと言われたと書いた。
でも、
日本人は、英国人から見下されたとは感じていない。英国人から事実を指摘されただけだ。
日本人は、確かに英国から100年遅れたノロマな民族だと、認識・自覚している。
以下、新聞から抜粋。
2014年8月16日、日本では韓国人に対するヘイトスピーチや嫌韓ムードが広がっている。
人民日報は、「日本人の心の中に他の東アジア人を見下す気持ちがあるからだ」と指摘。
以下はその概要。
8月3日、日本紙は「旅客船セウォル号が沈んだ日、朴大統領の所在が7時間にわたって不明であり、
男性と密会していた可能性がある」と報じた。
日本の右翼団体は今年4月、反韓デモを行い、汚した韓国の国旗を掲げ、朴大統領と慰安婦の写真を並べて「乞食と売春婦」と罵倒。
昨年には、日本の週刊誌が「安倍晋三首相が『韓国は愚かな国』と発言した」と報じて、大きな問題になった。
日本社会の韓国に対する憎悪や偏見の感情は根強いものがある。
こうした状況について、中国のハン主任は、
「日本人は他の東アジアの人々を下等民族とみなし、自分たちだけが優秀な民族だと考えている。
その考えは日本人の骨の中にまで浸み込んでいる」と指摘。
▲補足、感想など
どこに核心があるのだろうか。
この人達は、事実を事実として、合理的に見ることができないのだな。
こう、事実だけを突き放して、感情を絡めずに見ることってできないのか。
中国の大学の教育制度というものが、まともじゃないのだな。
こんな話どこかで聞いたことが—と思っていたら、明治初期、日本に教えにきた軍事の専門家(多分、ドイツ人だろうな)の日本人に対する批判とそっくりだ。
要するに、「報告に感情を入れるな・絡めるな」ということ。
部下から上官への報告に「感情」をいれたらどうなる。
砲弾の数とか、今動ける兵隊の数とかを上官へ報告するとき、事実プラス感情 という形で報告したらどうなるか。
砲弾の数を、100個を上官が気に入らないから50個だとしたらどうなるか。
軍事での上官の判断ミスは、即、死というものに直結するのだ。
だから、「事実のみを言え」と、西洋のお雇い専門家は、明治期の日本兵の卵達に向かって口が酸っぱくなるほどに教えたという。
科学的・合理的思考というものは、上で例示したことに近い。
事実を事実として捉え、そこに感情をいれるな。
感情をいれると、「判断ミス」をするのだ。
その判断ミスが国の順調な発展を阻害する。
上で、日本は英国から100年遅れのノロマだと書いた。
でも、上で書いた通り、事実は事実だ。
だからといって、英国が日本を見下しているわけではあるまい。
日本は、明治維新の時、欧米諸国から100年遅れた—という事実を認めたのだ。
そして、100年先行する欧米諸国といつかは肩を並べたい—というのが、伊藤博文・大久保利通達元勲の希望だったのだ。
それから、約130年間、日本人は「坂の上にみえる雲」だけを見続けて、坂道を登り2000年頃に漸く肩を並べるというか、長い長い坂を登り切った。
100年遅れのノロマであることを自認した故に、130年間で追いつけたと言えるかもしれない。
いずれにせよ。
日本・日本人から見下されている—などという「感情」を絡めて物事を見れば、判断を間違える。
その判断ミスは、国の進路すらも間違えよう。
中国人、韓国人に「合理的・科学的」に物事を見ることをお勧めしたい。