2014年8月4日月曜日

再稼働なければ未来はない—と石破さん。

有能な政治家というものは、大事なタイミングで正しい方向性が示せるということだな。
 どうも、今の日本人はエネルギー問題というものに無頓着すぎる。

 先の大戦の時、開始早々、南進作戦を採用した理由を考えても見よ。
 どこから、エネルギーを確保するか—ということは、一国家の命運を左右するほどのものだ。
 その重要さがどうもピンときていないのだな。

 そのあたり、石破さんは有能だと改めて思う。

 以下、新聞から抜粋。

 自民党の石破茂幹事長は、講演し、原発政策について「世界で一番厳しい基準をクリアした原発は、 その地域の方々が納得することを条件に再稼働していかないと、この国の未来はない」と述べた。

 理由として 火力発電用の燃料輸入増による貿易赤字拡大を挙げたほか、「これ以上電気料金が上がると、経営が立ち行かない中小零細企業がたくさんあるはずだ」とも指摘。


▲補足、感想など

 このブログでなんどもふれた。
 原子力は、コンパクトで効率のいいエネルギー発生源なのだ。
 現在時点で、原発に代替するたけのエネルギー発生装置は、実用化されていない。

 それは、様々な案はある。
 しかし、今の原発に代替するようになるまで、もう、数十年かかる。
 それまで、ずっと、膨大な天然ガス等を輸入するのか。

 今は、あくまで緊急措置だということを忘れてはならない。
 原発を再稼働させて、通常の生活を維持できるだけのエネルギーを確保しつつ、代替エネルギー発生装置を実用化していかなくてはならないのだ。

 そのことを直視せよ。

 石破さんの発言は、一歩踏み込んだ発言であろう。
 冒頭でもふれた。
 政治家の真の能力とは、国民に対して大局的にみて「正しい方向性」がタイミングよく示せることだ。