2013年5月13日月曜日

神風はもう吹かない—と。


▲いや、表題は朝鮮日報という韓国の日刊紙の社説の一節である。
 う~ん—と思った。

 これはなぁ。
 脅しというか、威嚇の文章なのだ。
 要するに、中国と韓国が組んで、日本を襲うぞ—その時には、13世紀のように都合よく暴風はきてくれないぞ--という意味のようだ。

 ふ~ん。
 この7月には、日韓の通貨スワップ(130億ドルの内、30億ドル、後の100億ドルはimf経由かな)の期限がくる。
 大部分の日本人は、その延長に反対している。<日本の保証の傘から外れれば、韓国は決定的に経済が不安定な状況となる>
 さぁ、威嚇しているのはどっちだ。

 以下、新聞から抜粋。

 記者は2008年から、研究員として大学に在籍した。
 ある日、メディア関係の日本人と会った。
 新聞の知韓・知中派の人物だった。
 その人は「今、率直に胸の内を打ち明けたい」と。

 話の内容はこうだ。
 日本が懸念しているのは、韓国が中国と連携することだ。
 中国の元は、じきにアジアの基軸通貨になる。
 このとき、韓国が中国と手を組んだら、日本は危機に直面する。

 かつてモンゴルは、高麗と共に日本を攻撃した。
 モンゴルは当時、造船技術を持たなかった。
 船を造ったのは高麗だった。
 大陸の力と朝鮮半島の技術が出合う状況が最も恐ろしい。
 彼は2年後、韓国が中国と連携して日本を相手に「安保・経済戦争」を繰り広げることを想定した小説を出版した。

 今から740年も前の例を挙げたのはこじつけという気もしたが、後に理解できるようになった。
 外部勢力に侵入されたことがほとんどない日本は、当時のことを大変な恐怖として記憶していた。
 日本史の教科書は、モンゴル・高麗軍の襲来を、日本史10大事件の一つに挙げている。
 日本語の中にも恐怖の痕跡が残っている。

 子どもを泣きやませるとき、昔は「むくりこくりの鬼が来る」と言っていた。
 「むくり」はモンゴル、「こくり」は高麗を意味していた。
 日本人は、九州の沖合を真っ黒にして押し寄せたモンゴル・高麗軍の戦艦を見て、大変な恐怖を感じた。 強烈な記憶が脳裏に刻まれたわけだ。

 韓中連携は、安倍首相が国粋主義の素顔をあらわにして以降、現実のものになり始めている。
 韓国の朴大統領は、近いうちに中国を訪問して習近平国家主席と首脳会談を行うためスケジュールを調整している。
 外交部の長官は、韓日会談を中止して中国を訪れ、李克強首相、王毅外相と会談した。
 一方韓国と日本は、いつ改めて会談するのか決まっていない。

 韓国政府が、日本と疎遠な関係になることを望むはずがない。
 これは、安倍内閣が自ら招いた事態だ。
 日本が本当に韓中の連携と日本の孤立を恐れるのなら、事前にこれを防ぐ努力をすべきだ。

 それが日本の国益にもかなう。
 しかし安倍首相は「韓中には気を使わない」と述べる。

 麗蒙連合軍が押し寄せたときには、「神風」が吹いて日本を救ったという。
 日本は70年前にも「神風」を期待したが、神風特攻隊は無残な結果に終わった。
 再び「神風」を待つというのは、偶然に国を委ねる無責任な行いだ。

 神風は、もはや人類の良心が受け入れない。
 安倍首相が「結者解之(結んだ者がそれを解くべき=自分の過ちは自分で解決すべき、の意)」の姿勢を見せない限り、日本の未来は明るくない。

 李漢洙国際部記者


▲補足、感想など
 
 いや、つっこみどころの多い、失礼な文章だ。(特に、神風特攻隊のことに卑しい心で触れるな)
 しかし、文章全体を貫く視点はなんだろう。
 オレ達を無視しやがって、今から中国と組んで痛い目に会わすぞ—てな感じかな。

 折角、神風に話がふってあるので、神風についても述べたい。
 元寇とは、元 + 江南 +高麗 の混成軍であった。人数は約15万人、13世紀後半に2度に渡って日本を攻撃してきた。

 さて、仮に神風というか暴風雨が発生しなかったら、日本が征服されただろうか—というのが、つっこみどころの一つであろう。

 モンゴル軍の強さの核心は、「矢の届く距離」が他の民族の弓矢よりも遠くに飛んだということだ。
 確か、200m くらい届いた。<弓に秘密があって、機械式バネのようになっていた、また、鏃に毒を塗っていた>
 これは15世紀前半くらいに火縄銃が発明されるまでは、世界で最強の武器だった。<つまり、最強の武器を開発した民族が他の弱小民族を牛耳るということ。現在でいえば、原爆所有につながる考え方だろう>

 歴史的には、15世紀に火縄銃がヨーロッパで発明されることによって、始めてモンゴル軍という最強の武器を持つ民族の膨張を抑えることができた。
 ただ、これは基本的に「草原の武器」だ。凸凹の少ない土地で通用する武器といえよう。

 暴風雨が発生せず、そのまま元軍等が上陸した場合、日本軍が太刀打ちできたかどうか—というのは、定かではない。
 ただ、日本に上陸して、起伏の激しい地形の中で、草原と同じように戦えたか--
 北九州付近でかなりの日本軍の被害がでるとしても、後が続かない限り、日本軍が最後は元軍を壊滅せしめた—と考えるのが妥当であろう。

  (ついでに言うならば、元寇の対して倭寇とういうものがあった。北九州の松浦党なんて、倭寇の最強の海賊であり、朝鮮半島から、中国海岸部、ベトナムあたりまで荒らしまわった人達だ。元寇でモンゴル人強いナンテ単純すぎるな。倭寇強い! てな感じでもあったろう)

 だから。<強引だが>
 仮に神風が吹かなかったところで、日本が征服されたとはとても思えない。
 
 さて、安倍さんも言っているだろう。
 韓国は「価値観を共有する重要な国だ」とか「議員外交でなんとか」
 中国に対しては、5年や10年、指導者と会談しなくったって経済が発展するなら問題もない--とか。

 結局、神風が吹いたって、吹かなかったところで、大差はない。中韓連合からの攻撃に日本は征服はされない。

 それより、韓国政府は、この7月の通貨スワップの延長はどうするんだ?
 日本の国会議員達の靖国参拝で、韓国の政府要人も「通貨スワップの延長」を日本へ頼みにこれまい。
 
 さては。
 いま、日本の親韓国派<自民党内の日韓議員連盟の数の多さを見よ。パチンコマネーが流れこんでいるのだろうな>の議員達にこっそりワイロを渡して、「通貨スワップ延長」の裏工作に忙しいのか。