2013年5月14日火曜日

北方領土問題解決に、経済協力 プラス お金。


▲なにか怪しげなニュースが流れている。
 その目的は定かではない。

 ニュースの中身は、北方領土、プーチン大統領、現ナマ という話なのだ。
 現金が額がとんでもなくて、ましてや、ワイロだとか---

 たぶん、北方領土返還交渉を潰してやろう—という某国のたくらみかもしれない。

 ただ、筆者が感じたのは、☓☓島返還という数字だけの問題ではおそらく収まらないだろう。そこには、プラス 協力金というような「お金」が絡まずには進まない交渉なのだろうなぁ—ということだ。

 以下、怪しげなブログからの抜粋。

 安倍首相とプーチン大統領が首脳会談(4月29日)し、2国間貿易を活性化させ、停滞している北方領土交渉を再開し、平和条約締結に向けた努力を加速させることで合意した。

 日ロ首脳会談は2003年にプーチン大統領が当時の小泉首相が会談し、10年ぶりだった。
 日ロ平和条約締結は、戦後の日本外交にとって、残された最後の課題だ。
 鳩山元首相が1956年、モスクワで日ソ共同宣言に署名し、国会承認を経て同年1212日に発効して以来、56年を経ているのに未だに平和条約締結に至っていない。

 この最大のネックになっているのが、北方領土(国後、択捉、歯舞、色丹4島)の返還問題だ。

 日ソ共同宣言は、次のような内容になっていた。
・日ソ両国は戦争状態を終結し、外交関係を回復する。
 (サンフランシスコ条約で為し得なかった講和の成立)
・日ソ両国はそれぞれの自衛権を尊重し、相互不干渉を確認する。
・ソ連は日本の国際連合加盟を支持する。
・ソ連は戦争犯罪容疑で有罪を宣告された日本人を釈放し、日本に帰還させる。
・ソ連は日本国に対し一切の賠償請求権を放棄する。
・日ソ両国は通商関係の交渉を開始する。(同日に通商航海条約を締結)
・日ソ両国は漁業分野での協力を行う。
・日ソ両国は引き続き平和条約締結交渉を行い、条約締結後にソ連は日本へ歯舞群島と色丹島を引き渡す。

 これを読み返しても「北方領土問題」が残された最後課題であることが一目瞭然となっている。
しかも文言上は「平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡す」となっているので「2島先行返還」、その後の交渉により、「国後島と択捉島を返還する」と読める。

 しかし田中元首相は1973年、ソ連を訪問、共産党書記長との会談において「両国間にある未解決の問題の中に北方領土返還問題が含まれる」ということを確認する日ソ共同声明を発表した。
 口頭でソ連の最高指導者に「未解決の諸問題」に北方4島の返還が含まれることを認めさせることに成功したと言われてきた。

 田中真紀子前衆院議員が外相時代、「北方4島一括返還」を主張し、鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官ら「2島先行返還論者」と激しく対立。

 安倍首相はプーチン大統領との共同会見で「北方領土問題の解決に向けた道のりは長い」との認識を示したうえで「国交は回復したものの平和条約が結ばれていない状況に終止符を打つために、両国の外務相に協議再開を指示したことは重要な一歩となると述べた。

 プーチン大統領は、記者団から「北方4島返還問題」を聞かれて、「平和条約締結に向けた交渉」に領土問題が含まれているニュアンスを暗ににじませていた。
 プーチン大統領が意欲的なのは「日本に向けたエネルギー輸出問題」であることは明らかで、北方領土返還問題については何も約束しなかった。

 ただ、領土問題の紛争を相手国との間で「面積を2分割する方式」により解決してきた実績を示し、日本側に期待を持たせた。

 さて、フーチン大統領は、かねてより、「北方4島の1島につき1兆円計4兆円で、日本に一括返還し、その後は、ロシアが4島を管理し、日本側から管理料を受け取る」という案を示しているという。
 一方で、個人的に「200兆円を支払うよう」求めているという情報がある。

 これはプーチン大統領が、大統領時代に橋本元首相との間で約束していたとも言われている。
 ロシアの政治家の多くは、マフィアと深く関係している者が少なくなく、「袖の下」の授受は、常識的なしきたりだという。

 安倍首相の特使としてプーチン大統領と会談した森喜朗元首相らが、このことを熟知しているかだ。
 プーチン大統領からかけられている「謎」が理解できなければ、石油・天然ガスを売りつけられて、食い逃げされるだけである。

 北方領土問題は、簡単には解決しない。
 安倍首相は、歴史教科書に「偉業を成し遂げた首相」してその名を留められることはない。


▲補足、感想など

 なにか、安倍さんの日露交渉を潰してやろう—という悪意のある記事であろう。
 中国とかはその方がいいのだろう。

 しかしながら。
 プーチン大統領は、ロシアとして始めて、柔軟な思考のできる賢い大統領だ。
 戦後、すでに70年近くが経過して、日露の首脳がこれだけ近づいたのは始めてであろう。

 記事では橋本さんから200兆円の袖の下—とか書いてあるが、橋本さんはすでに亡くなっており、そのあたりから反論のでないことを見越した上でのデマであろう。
 なお、翻って、そのような提案をしたという形でプーチンさん本人をも卑しめている。

 また、4兆円で日本が所有権だけを所有する—とかの話も、一方的過ぎて、とてもではないが、議論にはなるまい。
 つまり、どれもこれも眉唾の話なのだ。

 恐らく、中国あたりからの意を受けた、日本人工作員の「北方領土返還交渉潰し」の一環であろう。
 それだけ、中国は、日露が近づくことが面白くないのだ。

 ただ、冒頭で触れたように、
 単純に、北方領土の内何島返ってくるか—という議論だけではおそらく済むまい。
 このブログで何度もふれているように「極東地区開発協力金」というような形で、資金を提供し、ロシア国民からの賛同を取り付けるということを考えざるをえまい。

 そして、その方が交渉もスムースにいくものと思える。