▲中国人って、「資本主義」というものを、まるでオモチャのように扱うのだな。
子供がオモチャで遊ぶように扱った「資本主義」というもので、約400兆円というお金(中国人のお金も含めて)がどこかにいってしまった。
で。
これが誰かが「市場操作」をしたのではないか? てなことを考えるらしい。中国人は。
そんな馬鹿な。
動かしたのは、「個人の欲望」だ。
欲望によって、高騰し、欲望によってバブルが崩壊したのだ。
つまり、これが「資本主義というシステムに内在する苛烈さ」なのだ。
誰が悪いわけではない。
誰が犯人という訳ではない。
個人々がもつ「欲望」のままにあがったりさがったりするのだ。
以下、新聞から抜粋。
中国国営メディアを信じるなら、中国株の下げの主犯格には空売りと海外投資家が含まれる。
中国株式相場は3週間で時価総額
3兆2000億ドル(約392兆円)を失った。
これは本土の取引所で1分間に約10億ドルずつ吹き飛んだ計算。
中国証券監督管理委員会は、空売りを取り締まる方針を先週発表。
市場操作が相場急落に拍車を掛けているという当局の潜在的なメッセージ。
しかしデータが別のストーリーを示唆している。
上海証券取引所のショートポジション(売り持ち)は約385億円と、中国株の時価総額全体の0.03%未満にすぎない。
弱気派は6月12日以降、ポジションの半分余りを解消した。
また中国株における海外のマネーマネジャーの保有比率は3%に満たず、しかもこれら投資家は相場が下げる中で中国株を買い増している。
過去最長の強気相場
でバリュエーションが持続不能な水準に押し上げられていたことが、相場急落の理由だとアナリストはみている。
中国の投資家は、株価が今後も上昇し続けると信じられなくなり、こうした取引を縮小しつつある。
北京の副院長は、中国当局は株価が大きく下げる際にスケープゴートを探すのでなく、市場における政府の役割を減らすという方針を推進すべきだと指摘した。
投資家の信頼回復を目指し、利下げ
や信用取引規定の緩和、取引コスト引き下げが実施されたが、株価は先週下げ止まらなかった。
副院長は、「中国当局は相場急落に歯止めをかけようとしているが、方法が明らかに間違っている。中国株式相場は既に世界で最も操作された状態にあり、投資家に売りをやめさせることはできない」と述べた。
証券のストラテジストは「株価急落の主因は相場があまりに上がり過ぎて、多くの銘柄のバリュエーションが極めて高水準だったことにある」と指摘。
▲補足、感想など
中国人って、いままでアチコチで市場操作をしていたのだろうな。
これだけ大きなバブルの崩壊となると、もう、操作がどうとかの話ではない。
✕✕兆円、株式にどうとかする—てな話が先日あったが、上の記事をみよ。
400兆円ちかくが、3週間でどこかに消えてしまうのだぞ。
✕✕兆円ぐらいでどうかなるものではない—ことが理解できよう。
それにしてもそれだけのお金、どこに消えたのだろうな。
個人のタンスの中とか、金とかになったのかな。
単純にいえば、単なるお祭り騒ぎさ。
祭りが終われば、儲けたものも損したものも当分、じっとしているしかあるまい。
宴の後は、寂しいものに決まっている。
しかし。
このことは、日本の観光事業とか例えば、ホテルなどに関連してきそうだな。
日本の地方空港を整備するとかいう話があったが、空港の整備が終わったら、もう、中国から観光客がこなくなった—てなこともありそうだ。