2016年6月13日月曜日

なぜ、コメを作らなければならないのか 北朝鮮

北朝鮮のニュースを読んでこの時期、食料に困窮するってなんのことかと感じる。
 北朝鮮の人々は、コメになぜ、これだけこだわるのだ?

 なぜ、農業でなければならないのだ?
 北の方なら、牛とか豚とかの放牧で稼ぐということはできないのか。

 どこに疑問を持つかというと、国土を利用する手段として稲作とか馬の放牧とか—様々に手法があるだろう。
 北朝鮮の気候とか風土というものに、稲作がそもそも適しているのか?

 なぜ、毎年毎年、食料に困窮するのだ?
 なにか、適応能力のない—というか、工夫することのできない--そんな民族が隣にいるのだな。

 また、日本には北朝鮮出身の人間もいるだろう。
 彼らは、北朝鮮へこういう方法もある—とアドバイスできないのか。

 あぁ、働いても働かなくても同一賃金だったか。
 そのあたりを乗り越えないと前には進めないか。

 以下、新聞から抜粋。

 国連食料農業機構「約69万トンが不足」 
 豆、雑穀など代替作物の生産は増えたがコメ、とうもろこしが減り2011年以来最悪

 北朝鮮で昨年、豆や雑穀などの代替作物生産量が大幅に増加、急減したコメととうもろこしの収穫量を埋め合わせていた。
 それでも今年の北朝鮮の食糧不足量は、2011年以来最悪の約69万トンに達する。

 国連食料農業機構は発表した「2015/2016(糧穀年度)北朝鮮食糧供給・需要展望報告書」で、北朝鮮では昨年、コメやとうもろこしなどの主穀を除く豆、キビ、アワ、ソバ、麦、小麦、ジャガイモなどの収穫量が昨年比で35%増加し127万トンに達した。

 昨年6月に刈りいれした小麦、麦、ジャガイモなどの二毛作作物の収穫量は363千トンで20.6%増え、キビ、アワ、ソバなどの雑穀は156千トンで190%、豆は22万トンで37%増えたと観測。

 これは、昨年干ばつで代替作物を植えた結果とみられる。
 実際、北朝鮮の稲作面積は2014年の525千ヘクタールから昨年は465千ヘクタールに減少。

 これに伴い、昨年のコメ収穫量は195万トンで昨年より26%減り、とうもろこしは230万トンで3%減少したと集計。
 食料農業機構は195万トンに上方修正した。

 専門家の間では、北朝鮮の農業基盤が大幅に安定化している傍証と分析されている。
 最近の制裁にもかかわらず「北朝鮮のコメととうもろこしの価格は極めて安定的」と観測。
 それでも、食料農業機構は北朝鮮が今年外部支援や輸入で充当しなければならない食糧不足量は2011年以来の最大規模となる694千トンに達する。

補足、感想など

 なぜ、寒冷地で稲作にこだわるのだ?
 それが不思議でならない。
 寒い地域ならば、牛とか馬とか乳牛の放牧で、お金を稼ぎ、それでお米を買えばいいのではないのか。

 寒冷地であるならば、寒冷地であることを利用すればいいのではないのか。
 チョウザメを養殖するとか、ふぐを養殖するとか--、鯖を養殖するとか--

 それなのに、なぜ、稲作にこだわるのだ?
 ソバを植えて、ソバ粉まで加工してヨーロッパに輸出するとか--どうさ。

 なにを奇異に感じるかというと、今、食料にも不自由するというそのことだ。
 アフリカあたりなら、そんなこともあるかもしれない。

 でも、アセアンでも中国でも、春頃になると食料に不自由するなんて、北朝鮮だけだろう。
 そこに頭の硬さ、対応能力のなさを感じる。

 いっそのこと、北朝鮮での稲作を諦めてしまったらどうだ。

 お米が食べたいからって、自分で作る必要はあるまい。
 外の手段でお金を稼ぎ、そのお金でコメを買えばいいことではないのか。