2016年6月16日木曜日

英国のeu離脱問題、自国が崩壊していく様を座視できるのか

この英国の問題ってどこに核心があるのかな。
 Eu というものをひっぱっている指導者のアホさ加減にあるのだろうな。

 異民族というものとどう距離をとるのか、どう自国の文化との摩擦が起きないように、とりこんでいくのか—その部分への考慮・準備がない。

 異民族とは、持つ常識がまったく異なる民族のことだ。
 だから。
 価値の判断も、善悪の判断すらも異なるのだ。

 そういう異民族が、100人の国に、50人も入ってきた時、どのような混乱が起こるか予想ができよう。
 ヨーロッパの小国、オランダの例を見てみよう。

 --ここから--

 11月2日、オランダでイスラム系社会を批判する映画を作った、映画監督テオ・ファン・ゴッホ氏が、モロッコ人に殺害された。
 ゴッホ氏は、画家ゴッホの遠縁。
 オランダのこの暗殺事件は、根の深い問題で、欧米ではこの暗殺事件が注目されている。

 高名な映画監督Theo van Gough 暗殺は起こるべくして起こった事件である。
 多文化共存=外国人移民に寛大な政策などとると大変なことになるということをオランダ政府は認めざるを得なかった。

 皮肉なことに、この多文化融合主義政策にオランダ政府が力を入れたことが逆にオランダ衰退の原因となっている。
 オランダ人のほうも不快感はつのり、 危険さえ感じるようになった。
 とくに新たに流入してイスラム系移民たちの暴力、犯罪や組織犯罪が目立つようになってからこの傾向はひどくなった

 またこういう状況下にあって、オランダ人は法律の保護によって自分の身を守れるかというとそうは思っていない。
 ヨーロッパの他の国も同様だが、この30年間に、左翼イデオロギーによって法律そのものがねじ曲げられ、犯罪に対して寛大すぎて弱化し過ぎて、法律によってイスラム過激派の危険に対抗するどころが、逆に法律が邪魔をしてイスラム過激派を助けているという面さえある。

 たとえば、北米テロリスト・グループへの支援という罪状で逮捕された12名のイスラム系オランダ人は有罪には釈放された。
 また2002年のパリのアメリカ大使館爆破計画で起訴された4人のイスラム系テロリストはロッテルダム法廷で無罪をかちとり、釈放された。
 いずれも法の条文の技術的な解釈によってそうなったのである。

 ゴッホ暗殺事件以前に、オランダのエリートたちの国外脱出と、資金の避難流出は既に始まっている。 
 ”イスラム教徒に対する恐怖”がそうさせるのである。
 もしも事態が急速に制御不能のコースをたどれば、もっと多くの目先のきく「ネズミたち」は沈み行くオランダ国という船を見捨てるに間違いない。…

 ……何を隠そう、この船の沈没の仕組みをつくった、「ネズミたち」本人が逃げ出そうとしているのである。

 --ここまで--

 民族差別はだめたら、性差別はだめ---たら、美辞麗句そのものを作り、実行した指導層達が、イスラム教徒達によって国家が混乱させられと、さっさとどこかに逃げ出していくのだ。
 これが、現在のヨーロッパ諸国の現状なのだ。

 このオランダの例をみれば、英国の国民が「オランダの失敗」を繰り返すな—と立ち上がるのも無理はあるまい。

 それが、今の英国のeu離脱の目的の核心部分だ。
 筆者でも自国が異民族達によって崩壊させられることを座視できない。
 絶対に離脱に賛成する。

 以下、新聞から抜粋。

 欧州連合(EU)からの離脱を問う23日の英国国民投票まで1週間あまり。
 世論調査で離脱派に リードを許した残留派が、国民の引き留めに躍起になっている。

 キャメロン保守党政権は 「離脱すれば増税や歳出削減もやむなし」とちらつかせ、野党・労働党も元首相らが残留を呼びかけるが、 なりふり構わぬ説得に批判も高まる。
 「離脱すれば財政赤字の問題に取り組む必要がある。歳出削減か、増税か、ほぼ間違いなく 両方が必要だ」。

 英南東部アシュフォードにある日立製作所の鉄道車両整備工場を訪れた オズボーン財務相はこう述べ、国民投票で離脱となれば、緊縮策を含む緊急予算を組む方針を発表。
 オズボーン氏は、2008年のリーマン・ショック当時に労働党政権で財務相を務めたダーリング氏と ともに登場。
 演説で、離脱による経済低迷で税収が落ち込むと指摘。

 2019~20年に財政収支が 300億ポンド(約4兆5千億円)分、悪化するとのシンクタンクの試算を持ち出し、歳入不足を埋めるには、 国民保健サービス(NHS)や防衛、教育分野での歳出削減のほか、所得税の増税などが必要になる 可能性を示した。

補足、感想など

 自国がイスラム教徒により蹂躙されることを考えれば、多少貧乏になろうがどうなろうが、離脱を選択するな。筆者なら。

 これは、結局、eu というものの指導者達の判断の誤りだ。特にメルケルさんの責任は重い。
 Eu 全体で難民を自国へ帰還させるしかあるまい。

 それができないとなれば、英国が離脱し、更には東欧が離脱する—ということになるのか。
 もしかして、Eu というものが、崩壊していく発端となるのかもしれないな。

 だからといって。
 要するに、元に戻るだけだ。
 自国通貨を持ち、自国で難民達への対応を選択すればいいことだ。

 難民への対応すらも、eu という全体で決定するというところに今回の問題の核心がある。