▲まぁ、まるっきり的外れという訳でもないか。
福島原発の事故の一番の理由は、バックアップ用の自家発電用のディーゼルエンジンの燃料タンクを埋設していなかった—ということだからなぁ。
設計した外国の原発メーカーの設計担当者は、「津波なんて予想していない」と答えた。
そりゃ、そうだろうなぁと当時思ったものだ。
それでも、福島原発は、2重の対策を講じていた。
1重目がダメになった。2重目は、発電用のディーセルエンジンを載せた車をもってきたことだ。
しかし、接続ケーブルの金具の型式が違っていたのだったかな。
こうして、2重目のバックアップも失敗して、原子炉内の温度を調節する手段が断たれ、爆発へつながった。
で。
この事態となったとき、どう対応すればよかったんだい? 人食い中国人さん。
以下、新聞から抜粋。
教科書の勉強が良くできると「頭がいい」、「マジメだ」と言われる。
しかし、本当の頭の良さとは学校や教科書で学んだことや、自らの経験、体験をさまざまなものに応用できる能力を指すのではないか。
そして、言われたことしかできなければ「頭がいい」とは言えない。
中国メディアは、「日本人はどうしてマジメなのに、福島第1原発のような事故を引き起こしもするのか」と記事を掲載。
記事は「日本人はマジメと称される民族である」とし、日本の鉄道が秒単位で運行されており、時間に非常に正確であることを例に挙げた。
一方で「この民族は、福島第1原発の事故を起こし、その後で当事者が責任を転嫁したり、事故処理を先延ばしにしたりもする」と指摘。
そして「こういった行動は『マジメ』とはかけ離れ、日本人は多重人格者なのかとの疑問を抱かせる」と疑問を提起し、日本人は「ルールを守る民族」であり、「マジメな民族」ではないと説明。
「単に日本人が変態的にルーールを守ることが、人びとにはとてもマジメなように見えるだけだ」と論じた。
記事は、日本企業で仕事をしたことがある中国人の話として「日本ではマニュアルを作りたがる。マニュアルには時間、場所、方法、その結果を含めた1つ1つの事柄が規定されている」と紹介。
操作マニュアルは工業の流れ作業の産物であるとともに「マニュアル依存が極度にリスクを嫌悪する日本人の性格をもたらした。
マニュアル通りにやれば製品の質は上がるが、同時に想定外の危機発生時には立ち上がってリスクを背負える人が出てこないのだ」とした。
そして「想定外の状況が起きた時、日本の責任者ができること、常にやってきたことと言えば、おそらく泣くことだけなのである」と結んでいる。
▲補足、感想など
ほう、まぁ、そう外れてはいない。
ただ、マニュアル化は、ミスを減らし、作業の効率化、初心者からの技術習得のスピートを上げる—というような目的のものだ。
まぁ、余りマニュアルに頼りすぎると、そこに書いていない突発的なことにうまく対応できない—てなことがあるのは確か。
冒頭でふれた。
福島原発の事故は、津波で電線が切断されてしまい、以後、どう自家発電で電気を確保するか—という一点の問題であった。
上でふれたように、2重にバックアップされていたが、1重目の燃料タンクの流失、2重目は、接続金具があわない—という過失で、望みが断たれた。
確かに、担当者は泣くしかなかったろうな。
筆者には、望みを断たれた時の担当者の気持ちが痛いほど分かる。
担当していた技術者の絶望感というものが痛いほど分かる。
でも。
技術者は、その「味わった絶望感」を直視して、これからの対応を考えていくのだ。
このあたりが、日本人技術者の「凄さ」だろうな。
中国人の指摘が間違っているとは思わない。
しかし、その味わった絶望感こそが、次のステップへの足がかりとなるのだ。
人食い中国人と日本人の違いはそのあたりだろうな。