2021年1月27日水曜日

駿台式!本当の勉強力 講談社現在新書 2001年4月 刊行 感想

 

全部を読んだ訳ではない。

 パラパラめくっていて、一部だけ気になった。

 勉強方法ではあるのだが、改めて指摘されて、ハッとなった。

 そのあたりを抜粋転記したい。

 --ここから--

 そもそも、勉強は身体でやるものだ---ということ

 最近の学生の指にはペンだこがない。ヌリヌリするだけが勉強じゃない。ペンだこが盛り上がって、だんだん固くなって、割れて血がでてくるくらいに書いて書きまくるというのも大切なんじゃないか

 実地に身につけたものは忘れにくい。身体感覚といっても、情報を受け入れているだけでは弱い。大切なのは、口に出すこと、手で書くことだ。

 --ここまで--

 大切な部分は上で書いてあるようなことだ。

 つまり。

 指で書く、口でしゃべる、耳で聞く---身体のもつ器官を全部利用しろ--ということなのだ。

 大切で重要な指摘だと思う。

 なにか、ちょっとしたどうでもいいようなことに聞こえるかもしれない。

 しかし。こういうほんのちょっとした知識が、「人生を左右する」のだ 

 13世紀、モンゴル人がユーラシア大陸の過半を占領した理由が、モンゴル人のもつ矢が、他民族の弓矢より、数百メートル遠くまで届くという「ほんのちょいとしたこと」だったと書いた。

 他民族の矢より、遠くまで届くことが、モンゴル人の強さの秘密であり、ユーラシア大陸の過半を版図とすることができるのだ—と思えば、上で紹介した「指で書く、口でしゃべる、耳で聞く」という身体感覚の全てを使っての勉強方法を知っているか否かが、「人生を左右する」といってもちっともおかしくはあるまい。