▲安倍談話を、「謝罪した」とかとられると安倍さんも戸惑うだろうな。
これは、明治維新以来の150年という歳月を大雑把に回顧しただけだ。
で。
この150年という歳月の日本と日本人の経過を振り返り、多くの国々に対して「お世話になりましたね」と挨拶しただけだ。
そのことで、村山談話などの「偏向性」を大局的に修正したのだ。
これが、安倍談話の「本意」だ。
そして、もう二度と「なんとか談話」を、日本の首相が出すことはない—と声高く、宣言したのだ。
それは、また、日本が・日本人が先の大戦の「軛<くびき>」から完全に外れたことを意味しているのだ。
もう、日本人は「戦後レジーム」から解放され、「次なる150年」という新レジームに突入した。
以下、韓国の新聞から抜粋。
論議を起こした安倍談話が安倍政権立場で見れば成功をしたという分析が出てきています。
周辺国の反発が限定的なのに加え「謝罪の歴史に終止符を打った」とし、日本右翼の支持まで得ています。
安倍総理は談話で繰り返して謝罪してきたと言及して次世代の「謝罪否定論」を取り上げ論じました。
安倍総理:
(次世代に)謝罪を続ける宿命を背負わせてはいけません。
この表現に含まれた安倍総理の内心を、右翼閣僚は謝罪からの解放だと明確に話した。
高市総務相:
謝罪を続けなければならないという民族責任論から解放していきます。
日本会議は謝罪の歴史に終止符を打ったことを高く評価するという声明を発表。
日本メディアは西欧の報道機関は安倍談話を辛らつに批判しているけれど、韓国と中国政府の批判は限定的だと伝えた。
安倍談話が歴代内閣の歴史認識を継承した点を評価した事実を伝え、韓・日関係改善が期待されると伝えた。
安倍談話に対する世論調査では評価する意見が高く安倍内閣の支持率も上昇した。
英国のタイムズは社説で「安倍総理が恥ずかしいほど日本の罪を正確に向かい合わないでいる」と指摘。
しかし談話の後、日本国内外状況を見る時、安倍総理は非常に成功した談話だと自評していると見られます
▲補足、感想など
明治維新の際、日本は英国の産業革命に100年も遅れたノロマ国であった。
以来、150年という歳月を経て、日本は欧米列強に「肩を並べた」。
それは、明治維新の元勲達、あの大久保利通が、あの伊藤博文達が、心底、願っていたことなのだ。
今、日本は、産業革命組の諸国の「背中さえ見えない」ところに来た。
記事で、欧米諸国からの言い方が辛辣なのは、70年前にアジアのもっていた植民地を失ってしまったこと、100年遅れの日本に追いつかれ、もうすぐ、追い越されるという自覚があるからであろう。
安倍談話とは、日本の「次なる150年」という新レジームを構築するという「決意」に向けてなされた安倍さん流のファンファーレであろう。
明治維新から150年という歳月の「重さ」をつくづくと感じる。