▲中国人の「ものの見方」ってどこかクセがある。
そりゃ、まぁ、日本人もそうなのだろうが--。
中国人の保守性というか、頭が固いなぁ—という感じを受ける。
儒教というものによる、保守性というか、新奇なものへの抵抗—という感覚のところだな。
そういえば、アメリカなどで「中国人と日本人の違い」として、19世紀半ば、「蒸気船」を見たときの、両民族の違いを学生に教えるのだぞうな。
曰く、日本人は、蒸気船を見て、3年後に蒸気船の小型版をつくりあげた。中国人は、オモチャとみて、無視した—と。
つまり。
今までにないもの、全くの新奇なものにぶっつかった時、民族ごとにその反応が違うということだ。
日本人は、真似してミニチュア版をつくった。中国人は単なるオモチャとして無視した。
さぁ、この民族のもつ「違い」は、その後どのような影響を与えたのか。
日本は、産業革命に100年遅れた。中国人は、産業革命に200年遅れた。
この100年の「差」が、上の「新奇なものへの反応」の違いによるものではないのか。
以下、新聞から抜粋。
日本の華字紙、日本新華僑報が、漫画やアニメ、ゆるキャラなどから日本人の心理を分析する記事を掲載。
日本人が幼児化する傾向や、擬人化を好む文化、ストレスから解き放たれたいという心理が見える、と指摘。
中国新聞網が伝えた。
記事では、1990年代以降の景気低迷によって若者の学習意欲や考える意欲、仕事への意欲、責任感などが低下し、
成人になっても“かわいいもの”を求める人が増えたと分析。
これを日本社会の「幼児化」と指摘。
また古くから動物や食べ物、植物など、さまざまなものを擬人化する文化があり、
「動物駅長」や「動物市長」などももてはやされる社会だと分析。
日ごろから激しい競争にさらされ、大きなストレスの中で生きている日本人が気持ちを解き放てる空間を求めており、
こうした心理がゆるキャラや漫画、アニメのキャラクターを生み出しているとした。
▲補足、感想など
19世紀半ば、中国人がイギリス、アメリカなどからの蒸気船を見たとき、記事にあるような分析をしたのだろうな。
中華思想を基にした「尊大グセ」、上から目線でしかものを見ることができない—ということか。
対象を「矮小化」してしまうクセがあるのだな。
そういえば、日本人の「カワイイ」という言葉の意味も変に理解していたな。
アニメ、ゆるキャラ—の「可愛さ」というのは、自分と対象とを「近づける魔法の言葉であり、道具」なのだ。
植物学者が、なんの変哲もない「海藻」をカワイイねぇ—とか表現するもの、これだ。
日本人が、仕事というか、作っている対象にのめり込むのも、この「カワイイ」という感覚・そして言葉なのだ。
自分と対象とを「近づける魔法の言葉」--それが「カワイイ」だ。
そのあたり、中国人には、理解できまい。
その事が、中国人の仕事への「執着を弱く」しているのだ。
まぁ、日本人の新奇なものへの好奇心の強さは、極東の更に海に入った辺境の地であったことでの「情報の乏しさ」に起因するのかもしれない。
しかし、好奇心 → カワイイ →仕事への執着の強さ という流れは、確かに日本人ならでは—と感じる。