▲表題を読むと、そこから様々なことが読み取れる。
まず、もう、日本の技術で、レアアースを使わない磁石などを作ることができる—という事実だ。
要するに、どうしても必要な物質ではない—ということだ。
これは、かって中国のトウ小平氏が「中東に石油あり、中国に希土あり」と高らかに、自国の戦略物質を誇示したが、既に中国としての戦略物質の地位を失ってしまったということなのだ。
<そもそも、戦略物質なんぞというものが、そんなにある訳はない。トウ小平さんは石油に比肩していたのだぞ。そのまま、日本人を刺激せずに輸出していれば、今も戦略物質でありつづけたであろう。それを、日本人相手にケンカを売ったということで、大事な戦略物質を中国は失ったということだ>
<そもそも、戦略物質なんぞというものが、そんなにある訳はない。トウ小平さんは石油に比肩していたのだぞ。そのまま、日本人を刺激せずに輸出していれば、今も戦略物質でありつづけたであろう。それを、日本人相手にケンカを売ったということで、大事な戦略物質を中国は失ったということだ>
戦略物質ではない、どうしても必要な物質ではない—だから、当然、価格も高くはあるまい。
その高くもないレアアースというものを中国は、輸出せざるを得ない—ということだ。
レアアースが精錬できる国ってそう多くはない。
日本も、その高くもないレアアースを買っているということなのだろうな。
中国も苦しいから、安くても買ってくれる国に輸出せざるをえない—ということだろう。
以下、新聞から抜粋。
2016年7月21日、中国のサイト・今日頭条が、中国はレアアースの輸出量が増加し続けていると。
2016年3月の中国のレアアース輸出量は4343トンで、第1四半期の累計では1万1600トンに上り、前年同期比で109.4%増。
輸出が増加した理由は、2015年に中国商務部が17年間続いたレアアース輸出割当制度を撤廃したため、2015年だけで3万4800トンのレアアースが輸出され、前年比25.4%の大幅増。
このニュースに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
「なんで値段を上げてから売らないんだ?」
「レアアースは国家の戦略資源なのにこんなふうに売っちゃっているのか」
「これこそ真の国恥」
「みんなWTOの義務を履行していないのに、中国は(WTOの)忠実な信徒なのかよ!」
「この人たちの目には利益のことしか見えないのだろう」
「レアアースの販売を中止すべきだ!お金のために子孫を害すべきではない!」
「売り切ったら米国から高く買うことになるのだろう。しかも米国は売ってくれるとは限らない」
「少しは子孫のために残しておけよ。全部売ってはだめだ」
「それでも外国は中国の市場経済としての地位を認めないんだぞ。なぜ限りあるレアアースを売ってしまうんだ。再生不能な資源なのに」
▲補足、感想など
上の中国人のコメントを読んでみると、中国人が金盾によって「愚民化」されていることが理解できよう。
冒頭でふれたように、2011年だったか、温家宝さんが日本へのレアアースの輸出を禁止したとき、日本は忽ち、レアアースの不要な磁石などを製造しはじめ、対抗した。
この日本がもうレアアースが不要になっている—という情報を中国国内で制限しているのだ。
つまり、中国人が完全に「愚民化」されているということだ。
だから。
値段がどうたら—という中国人のコメントがでてくるのだ。
日本・日本人とすれば、もうレアアースはどうしても必要という訳ではないけれど、まぁ、あればあったで利用方法もあるということで安く買っているのだろう。
冒頭でふれた。
もう、日本には売らない—ということもできないし、安くても買ってくれるならどこにでも売ろう--というのが、中国のレアアース業界の姿勢なのだろうな。
それにしても、と思う。
上でも触れたが、これだけ、中国国民を「愚民化」して、なにか得することがあるのか。
温家宝さんの失敗は失敗で、公表したってよさそうなものだが--
日本人に「反撃をくらった」というのが、それほど悔しいのか。
日本人を相手に温家宝さんはケンカを売ったのだ。そのくらいの反撃がある—くらいのこと、当然予想できたのではないか。
あぁ、2012年夏の反日騒動と同じか。
中国がどんな行動にでても、日本は出て行かない—てのレポートを習近平さんは簡単に信じてしまった—あれと同じか。
2011年頃、レアアースを禁輸すれば、きっと日本が白旗をあげる—てなレポートが一杯あがっていたのだな。
それを温家宝さんは簡単に信じたということか。
中国人の特徴として、攻撃は至って簡単に決断するが、防御ということをまともに考えていない・弱い—ということだな。
日本・日本人を相手に簡単にケンカを売るな。
きっと、反撃される。
レアアースがその良い見本だ。