2016年7月22日金曜日

リニアの延伸は、奈良ルートで、新大阪へ

なにか、納まるところに納まった—という感じがする。
 あの京都府の知事がどうたら言っても、もう放置で。

 リニアのスピードを考えればできる筈もない—てな話を繰り返し言うなんて、科学知識が余程乏しいのだろうな。

 以下、新聞から抜粋。

■開業、最大8年前倒し
 開業が最大8年前倒しされるリニア中央新幹線の名古屋-大阪間のルートについて、 JR東海の柘植社長は、「奈良市付近」を通るルートで 作業を進める考えを明らかに。
 ルートをめぐっては、京都を経由するルートにと要望が出ていた。
 一方、終着駅は、現行の新幹線との乗り継ぎを考慮して新大阪駅を想定と表明。

 リニア中央新幹線はJR東海が自己資金で平成39(2027)年に品川-名古屋間を開業。
 大阪への延伸は、体力を回復させた後の47年に着工し、57年に完成させる計画。
 しかし、政府が財政投融資などの資金支援を行う方針を固め、事業は前倒しされる。

 名古屋以西のルートは、国が1973年に策定した基本計画で「奈良市付近」を通るとされ、 平成23年の整備計画でも同様の内容が盛り込まれた。
 対し、京都の自治体や経済界からは 「観光都市の京都を通すべき」との要望が出されていた。

■京都経由ならカーブきつく
 柘植社長は記者会見で、 「国の整備計画が基本にあり、これに基づいて作業を進める」と述べ、
奈良ルートを前提とすると明確にした。
 京都を経由するとカーブがきつくなり、速度が落ちる弊害が出る。

 また、「現在は名古屋までの工事で精いっぱい。名古屋以西のルート決定はまだ先」、 工事着手の見通しが立った後に、ルート決定の前提となる環境影響評価(アセスメント)に取り組む。
 大阪での終着駅については、「大阪以西への移動を考えると、短い時間での接続が重要」指摘。 山陽新幹線などへ乗り継げる新大阪駅を想定。

 終着駅をめぐっては、関西の政財界からJR大阪駅北側への新駅設置、 「関西国際空港へのアクセスを考慮すべき」の意見が出ている。

補足、感想など

 奈良ルート、新大阪駅へ---というのは、妥当だし、誰もが納得する着地点だろう。
 まぁ、もう言い出しもすまいが、京都からの言い分の載っていた記事(20148月)の一部を紹介したい。

 --ここから--

▽地盤沈下

 京都市が誘致に躍起なのは、観光や経済での地盤沈下を恐れるからだ。
 京都市を昨年訪れた観光客数は、調査が始まった1958年以降、最高の5162万人を記録。
 世界で最も影響力があるとされる米の旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表した2014年人気観光都市ランキングで京都は1位を獲得。

 しかし、京都を通らず開業した場合、東京・名古屋・大阪の三大都市圏の人々はリニアに流れ、 京都駅に停車する新幹線の本数は大幅に減少するとみられている。
 京都市幹部は「のぞみの本数がゼロになるという話もある。観光客やビジネスマンの足は遠のき、 京都経済にかなりのダメージを与えるだろう」とため息をついた。

▽「早く諦めて」
 京都市の懸念を尻目に、関西経済界は奈良支持で結束しつつある。
 関西経済界にとって最重要なのは 東京―大阪全線同時開業。
 今秋にもリニア着工が迫る中、ルート問題に時間を費やす余裕はないからだ。

 7月、ホテルで設立された同時開業推進協議会。
 大阪府の松井知事や関西経済連合会の 森詳介会長らが出席、会場は熱気に包まれたが、京都市への招待はなかった。
 会の終了後、橋下徹大阪市長は門川市長の名を挙げ、迷いなく言い切った。
 「申し訳ないが、早く諦めてもらいたい」

--ここまで--

 どう考えても奈良ルートしかなかったのだ。
 橋下さんの曰くは、正論だろう。