▲なにか、納まるところに納まった—という感じがする。
あの京都府の知事がどうたら言っても、もう放置で。
リニアのスピードを考えればできる筈もない—てな話を繰り返し言うなんて、科学知識が余程乏しいのだろうな。
以下、新聞から抜粋。
■開業、最大8年前倒し
開業が最大8年前倒しされるリニア中央新幹線の名古屋-大阪間のルートについて、
JR東海の柘植社長は、「奈良市付近」を通るルートで
作業を進める考えを明らかに。
ルートをめぐっては、京都を経由するルートにと要望が出ていた。
一方、終着駅は、現行の新幹線との乗り継ぎを考慮して新大阪駅を想定と表明。
リニア中央新幹線はJR東海が自己資金で平成39(2027)年に品川-名古屋間を開業。
大阪への延伸は、体力を回復させた後の47年に着工し、57年に完成させる計画。
しかし、政府が財政投融資などの資金支援を行う方針を固め、事業は前倒しされる。
名古屋以西のルートは、国が1973年に策定した基本計画で「奈良市付近」を通るとされ、
平成23年の整備計画でも同様の内容が盛り込まれた。
対し、京都の自治体や経済界からは
「観光都市の京都を通すべき」との要望が出されていた。
■京都経由ならカーブきつく
柘植社長は記者会見で、
「国の整備計画が基本にあり、これに基づいて作業を進める」と述べ、
奈良ルートを前提とすると明確にした。
京都を経由するとカーブがきつくなり、速度が落ちる弊害が出る。
また、「現在は名古屋までの工事で精いっぱい。名古屋以西のルート決定はまだ先」、
工事着手の見通しが立った後に、ルート決定の前提となる環境影響評価(アセスメント)に取り組む。
大阪での終着駅については、「大阪以西への移動を考えると、短い時間での接続が重要」指摘。 山陽新幹線などへ乗り継げる新大阪駅を想定。
終着駅をめぐっては、関西の政財界からJR大阪駅北側への新駅設置、
「関西国際空港へのアクセスを考慮すべき」の意見が出ている。
▲補足、感想など
奈良ルート、新大阪駅へ---というのは、妥当だし、誰もが納得する着地点だろう。
まぁ、もう言い出しもすまいが、京都からの言い分の載っていた記事(2014年8月)の一部を紹介したい。
--ここから--
▽地盤沈下
京都市が誘致に躍起なのは、観光や経済での地盤沈下を恐れるからだ。
京都市を昨年訪れた観光客数は、調査が始まった1958年以降、最高の5162万人を記録。
世界で最も影響力があるとされる米の旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表した2014年人気観光都市ランキングで京都は1位を獲得。
しかし、京都を通らず開業した場合、東京・名古屋・大阪の三大都市圏の人々はリニアに流れ、
京都駅に停車する新幹線の本数は大幅に減少するとみられている。
京都市幹部は「のぞみの本数がゼロになるという話もある。観光客やビジネスマンの足は遠のき、
京都経済にかなりのダメージを与えるだろう」とため息をついた。
▽「早く諦めて」
京都市の懸念を尻目に、関西経済界は奈良支持で結束しつつある。
関西経済界にとって最重要なのは
東京―大阪全線同時開業。
今秋にもリニア着工が迫る中、ルート問題に時間を費やす余裕はないからだ。
7月、ホテルで設立された同時開業推進協議会。
大阪府の松井知事や関西経済連合会の
森詳介会長らが出席、会場は熱気に包まれたが、京都市への招待はなかった。
会の終了後、橋下徹大阪市長は門川市長の名を挙げ、迷いなく言い切った。
「申し訳ないが、早く諦めてもらいたい」
--ここまで--
どう考えても奈良ルートしかなかったのだ。
橋下さんの曰くは、正論だろう。