2016年7月14日木曜日

公務全うが天皇の姿

う~ん。
 この天皇陛下のお言葉は、剣聖宮本武蔵の「我が事において後悔せず」という言葉に近い感じがする。

 手を抜いた—とか受け取られる・そう見られる生き方を拒否されておられるのだ。
 天皇という位におられる限り、全力でことに当たろうとされているということだ。

 以下、新聞から抜粋。

 天皇陛下が、宮内庁が新たな公務軽減策を検討していた今春、関係者に「天皇である以上は公務を全うする。そうでなければ天皇としてふさわしくない」との考えを示していた。
 陛下は大幅な軽減を拒んだ上、十分な活動ができなくなれば生前退位も辞さない意向を漏らしたという。

 ただ、陛下のこうした発言はこの時が初めてではなく、数年前から公務削減の議論が出る度、繰り返し示していた内容という。

補足、感想など

 宮内庁の関係者が、生前退位のニュースを完全に否定していたのは、上の天皇陛下の姿勢にあるのだろう。
 「天皇である限り、全力を尽くす」と言われているのだ。

 当然、体力的に「全力を尽くす」ことができなくなれば、退位されるという覚悟を決めておられるのだろう。
 しかし、それは、少なくとも「天皇陛下自らが、言い出す」ことではない—とも考えておられるのだ。

 国民からの総意というか、気持ちがあって、そういう方向へ進めばいい---そう考えておられるのだろうな。

 nhkのニュースがどのあたりから、また、どのような意図の下でなされたのかは分からない。
 上でふれたような方向へ進む議論が始まることを期待しての「宮内庁関係者からのリーク」かもしれないな。