2013年3月10日日曜日

インド、日本の新幹線を採用。


▲とうとう、インドに日本の新幹線をパッケージで輸出することになるようだ。
 台湾の新幹線も黒字になって、事故もなく順調のようだ。
 そういえば、ベトナムでも導入を検討していたなぁ。
 台湾、インド、ベトナム でそれぞれ新幹線が走るようになったら、ぜひ、乗りにいきたいな。(あぁ、台湾はもう乗ったけど)
 以下、新聞から抜粋。

 日本とインド両政府が、インド国内の高速鉄道整備事業に日本の新幹線技術を採用することで合意する 見通しとなった。
 インドのシン首相が5月下旬に来日を予定しており、両国政府は首脳会談で合意の確認を 目指している。
 政府関係者によると、新幹線が導入される見通しとなったのは、インド西部のムンバイ―アーメダバード間 (約500キロ・メートル)。
 新幹線の導入で、移動時間が現在の約10時間から約2時間に短縮される。

 事業は9000億~1兆円規模で、JR東日本や川崎重工業などが参加する。
 着工時期は未定だが、用地買収 などに数年かかるため、2015年度以降となる見通しだ。

 日本側は車両や運行システムなどの技術を一括して提供する「パッケージ型インフラ輸出」としたい考えで、 実現すれば新幹線では初のケースとなる。


▲補足、感想など

 このインドへ新幹線という話は、第一次安倍政権の時、話があって、民主党時代は「放置」されていたのだな。
 筆者の記憶も曖昧なので、掲示板から書き込みを拾ってみよう。

--ここから--

◇昔なんかの番組でやってたな、これ
 その時は導入や運用にかかるコスト聞いて
 とてもじゃないけどそんな金額払えないよ、とか言ってたんだが

◇デリー・ムンバイ産業大動脈構想は日本が提案したんじゃなかったか?
 高速道路か新幹線かで判断が遅れていた。
 それが新幹線に決まったってことだよね。

インドは経済が急成長してて、今後の伸び率が世界一になる予定。
 シンガポール、ブラジルなども活況を呈してる。
 国内インフラが急務になってて、鉄道網の整備が急がれるようになってきた。
 ここ10年で状況が大きく変わったんだよ。
 中国からの圧力、軍事的な侵略行為に備える意味もあって、アメリカや日本との連携も望んでる。

 分割したら十分に払える、との目算が付いたんだろう。
 中国に対抗する意図もある。
 1兆円規模の事業はインドにとってすでに実現不可能なものではなくなったんだよ。

◇先月末、デリーだったか 日本の援助で何本も道路作って大工事中たぜ

◇本当はインドも民主党時代に話がしたかったはず
 民主党は国外での信用は0だからな。何も話が進まない

--ここまで--
 500キロの距離で、前は10時間、新幹線では2時間か。
 この感覚、筆者には分かる。

 日本でもそうだったのだ。
 どうしても今までは1泊しなければならないところが、日帰りが可能となる—という感覚が分かるかなぁ。

 台湾の新幹線でもそうなった。
 前は観光旅行でも、高雄と台北の間は、飛行機を使っていたが、新幹線が出来てからは、新幹線となった。

 なによりも。
 動きやすくなる—ということなのだ。
 動きやすくなると、人もお金も動く。

 しかし。
 台湾の新幹線の車両は、冷房などが日本と違っていたはず。インド様式の車体の冷房なんてどうするのだろう。
 また、電気を安定的に供給する設備のようなものも必要となろう。
 これから、インドで一生、新幹線の工事、メンテをする日本人も出てきそうだなぁ。
 インドと日本の長い付き合いの一歩目かな。