▲「交渉は見せかけだ—とフォード幹部。
う~ん、鋭いヤツだなぁ。
そう、安倍さんが交渉に参加するたって、結果として「見せかけ」「フリをしただけ」になる可能性が高いな。
核心はなんだろう。
それは、日本人というものは、「価格」というものにそれはど敏感には反応しないということだ。
どうもこのあたりが、アメリカ人は分かっていない。
アメリカのウォルマート(あぁ、日本の西友のこと)が日本で繁盛しないのは、このあたりのことが分かっていないからだ。
それは確かに価格に反応しないということではない。
確かに、安い方がいい。
でも、その「安い」というのは、品質もまぁ、納得できて、この価格か—という「お値打ち感」というものがなければならない。
品質が悪くで、安いのは当たり前。それでは日本人は購入しない。
日本がtpp
に参加する交渉に入ったといって、アメリカのコメをつくっている業界が喜んでいたが、どうだろう。
上でふれたように、日本人は価格だけに反応はしない。
イネで、遺伝子操作などすればもう、当然、拒否されるし<イネの遺伝子操作なんて恐ろしいことがよくできるなぁ、中国ではこんなことすら簡単にやるのだぞ。自然への畏敬・畏怖の念のない民族ではある>、品質が納得できなければ、買う気にはなるまい。
話がどこかへいった。
フォード幹部の指摘していることは、的外れではない。
さて、日本人はどこまで我慢できるかな。
以下、新聞から抜粋。
米フォード幹部(F.N:
株価,
企業情報,
レポート)は、日本は市場開放を真に望んでおらず、
自由貿易交渉に参加しても交渉は「見せかけ」に過ぎないとの認識を示した。
フォードの政府間問題担当副社長を務めるスティーブ・ビーガン氏は、
今週行われたロイターとのインタビューで、同社は真の自由を実現する貿易を大いに
支持するとしたうえで「真の自由貿易協定と呼べない見せかけだけの交渉が行われる事態は
われわれには問題だ。
韓国、特に日本の場合はこの点で間違いはない」と言明した。
▲補足、感想など
このtpp
というものは、つまるところ、アメリカのやり方を他国<太平洋に面した国へ>へ押し付けているものであろう。
アメリカがオレ流のやり方と同じやり方をしろよ—と世界中に「強制」しているものであろう。
まぁ、世界一の経済大国であるから、ある意味、無理もないといえば無理もない。
日本は、そんなアメリカのゴリ押しに、どこまで「守るべきものが守れる」だろうか。
また、仮に制度としてできても、冒頭でふれたように、日本人の購入までの思考・やり方が変化する訳ではない。
価格が下がれば安くなれば、誰でも飛びつく—なんて、アメリカ人は考えるようだが、日本人は簡単には飛びつかない。
そういう日本人の消費性向まで変えることができると思うか。
だから。
「日本人は市場開放を望ます、交渉はみせかけ」なのだ。