2013年3月8日金曜日

保守の優先課題。


▲元大使の岡崎久彦さんがコメントしている。
 テーマは、先日の安倍さんの訪米についてだ。
 一読して、「やっと日本も普通の国になろうとしているのだなぁ」と感じた。

 憲法九条というものの価値は充分に分かっているつもりだ。
 筆者は表題の通り、団塊の世代だ。憲法9条の価値について小学生の頃から、聞かされて育った。

 それでも--と思う。
 憲法を片手にもって振り回しても、中国のようなヤクザ国家の尖閣諸島強奪作戦には、対抗できない。

 戦後すでに60数年が経過した。
 もう、いい加減に、昭和20年代の感覚から抜けだそう。お花畑のような妄想の世界から抜けだそう。
 もっと、普通に自分で自分の国を守るという制度に切り替えよう。

 以下、新聞から抜粋。

 安倍晋三首相の訪米は成功だったといえる。
 首相がアメリカに伝えようとした「日本は帰ってきた」は米国側に伝えられた。
 成功の理由は、期待値を低くしたこと。
 参院選までは安全運転をするという、 安倍内閣発足以来の方針は、アメリカ側に理解され、それについては批判的な論調はなかった。

 オバマ米政権は2期目発足早々であり、尖閣諸島問題などについて、前国務長官が敷いた路線を国務省がそのまま継承してくれたこと。
 安倍内閣発足以来、官僚の士気が見違えるほど上がった。
 外務省、大使館だけでなく、TPPなどを担当した経済官僚、 そして安全保障、沖縄問題を担当した防衛官僚が、折衝に百パーセントの 能力を発揮した。
 
 しかし、楽観を許さない要素もある。
 日米同盟の強化は、中国が急成長して東アジアのバランスが変わりつつあるという状況の中で、戦略的意義を持つものである。
 
 ところが、米各紙の社説を見ても、ワシントン・ポストの社説などは好意的である。
 ウォールストリート・ジャーナルが、 尖閣問題に対するオバマ氏の沈黙を批判している。
 ニューヨーク・タイムズは、参院選後、 安倍政権が、憲法を改正し、自衛隊を改組したりして、中国を刺激し、日本の軍国主義に アジア地域での日本の孤立を招いたりするのか、と問いかけている。
 英紙 フィナンシャル・タイムズも、訪米を成功と呼びつつも、安倍政権の将来に警告を発している。

 安倍政権は危機を未然に回避したといえる。
 もし、安倍政権が就任早々、靖国、慰安婦問題などに取り組んでいたならば、 中国、韓国の言論工作が大口を開けて待っている中に飛び込んだ可能性があった。

 安倍政権は真の保守主義の政権である。
 私は保守主義には2つの 課題があると思っている。
 ひとつは戦後史観の払拭である。
 米国が過去の日本の歴史と伝統は全て悪と教えた 初期占領政策によるものである。
 その政策は、冷戦が始まると修正されたが、 今度は、左派勢力に引き継がれ、戦後の日本の左翼偏向史観を生み出した。
 左翼史観の払拭は、教育の現場などにおいて進めていかねばならない。

 問題は、過去の政権(宮沢談話、後藤田談話、 河野談話)が、この国内問題を国際問題にしてしまったこと。
 いったん、それが国際問題となると、日本は孤立する。
 戦勝国は自らは善、戦敗国は悪という史観を決して 譲らない。
 米国は意見の幅が広いが、他の旧戦勝国となると、この問題については一枚岩となる。
 したがって、この問題は、国内問題として対処し、国際問題としての紛糾は避けるべきである。
 もうひとつのアジェンダ(課題)は、防衛費の増額、集団的自衛権の行使容認など、 防衛、安保問題における戦後レジームの脱却である。米国は、反対し得べくもない。

 これに対し反対勢力や中国などは第1のアジェンダと結びつけて、日本の右傾化の一部と捉えて 反対するであろう。特に、憲法改正は2つのアジェンダを結びつけやすいテーマである。

 1番目のアジェンダの解決を急ぐ国民感情が強いのは正当なことであるが、その2つを同時に扱うことになるのを避けるためには、2番目のアジェンダを早くクリアしておく必要がある。

 つまり、日米同盟の強化が先決であるということである。
 日米同盟強化には、参院選を待つ必要もない。
 集団的自衛権や防衛費増額はすでに首脳会談で明言した国際的約束である。


▲補足、感想など
 まぁ、確かに、安倍政権が実際に動くのは、この7月の参院選で、民主党という朝鮮系帰化人の政党を徹底的に叩き潰してからであろう。

 それにしても、「中国というヤクザ国家の尖閣諸島騒動」及び「嫉妬大国・韓国の天皇陛下侮辱発言」は実にいいタイミングで発生したものだ。
 日本という国の隣国がどのような民族でありどのような国家なのか、その「正体」をまざまざと見せつけてくれた。
 日本人のいかなお花畑のような頭の人間でも、目覚めさせるほどのインパクトがあった。

 もう、日本の防衛費を増大して、原潜の建造なども視野にいれるべきであろう。
 そう言えば、北朝鮮の「狂犬ぶり」がいよいよ気違いじみてきた。
 まさしく末期的症状であろう。これは、仮に北朝鮮がミサイルの一本でもどこかへ撃ちこめば、その瞬間に北朝鮮という国家は転覆するぎりぎりの状態にある。

 あぁ、石破さんが国境警備隊をつくろう—とか提案していたが、ちょっと間に合うまい。
 北朝鮮からの挑発・難民に対しては、海保と海自の両方で警備をするということになるのかな。

 記事中にある国際的云々という表現があるが、アメリカで韓国系アメリカ人がやっている「慰安婦騒動」に、日本政府自らが修正させるということはマズクないか-ということだろう。
 まぁ、あの売国的な河野談話なんぞ、外相としての談話だろう。
 外相クラスのものが「新しい談話」を出せばいいこと。この秋頃にでも。

 それよりも、日教組という組織及びnhkという組織に対して、もっと安倍さんも政府も関与すべきだ。
 そのあたりを改革・壊滅させるほうが余程、大事なことであろう、「ナントカ談話」なんて小さい問題だ。

 まぁ、そんなになにもかも一気にことを進める必要はない。
 まずは、参院選で「民主党」を徹底的に叩き潰すことが「先」だ。
 後は追々。