▲表題のごとく言った方は、技術者ではあるまい。技術系なら、もう少し、道筋を示して合理的に言う。
こんな不合理なことを言われる方は絶望するな。技術者として。
燃費だから、単にエンジンだけの問題ではない、部品の重量とか、デザインなども関連してこよう。
燃費が向上しないというなら、車全体を見直すしかない。
簡単にできるものなら、とっくの昔にやっているさ。
このタイミングで、表題のいいか。なにかこの会社、硬直的な組織だなと印象をもつ。
ホンダのワイガヤ式の皆で問題点を挙げていこう—てな前向きの明るさがない。
筆者が技術畑の開発責任者ならどうするかな。
選択肢は2つだ。
一つは、会社をやめる。
二つ目は、オレは技術者として地獄へ堕ちる。でも、地獄へ堕ちるときは会社も道連れだ—と粉飾に手を染める。
それしか選択肢はあるまい。
以下、新聞から抜粋。
三菱自動車の燃費データ改ざん問題で、開発部門の部長級が部下に対し「何としてでも燃費目標を達成しろ。やり方はおまえが考えろ」と発言していた。
益子会長も「他社に負けるな」と発言し、国土交通省は上層部の発言が重圧となり、改ざんにつながったとみて調べている。
三菱自は2011年6月に日産自動車と共同出資会社を設立し、「eKワゴン」「デイズ」など軽自動車4車種の開発に乗り出した。
重要プロジェクトと位置づけられ、益子会長も「最高の燃費を目指してほしい」「他社に対抗できるか」と発言したことを認めた。
ただ目標数値について言及はしなかったという。
燃費目標は当初は1リットル当たり26.4キロ、5回引き上げられ最終的に29.2キロに設定。
こうした中で開発部門幹部の部長級社員が裏付けもないまま、燃費データの測定をとりまとめている性能実験部の社員に目標達成を押しつけていた。
また性能実験部は子会社の「三菱自動車エンジニアリング」に測定を委託し、「たくさん良いデータをとってほしい」と指示したのみ。
子会社社員は2013年1~2月に条件がいいタイでデータを測定したが、期待通りの結果が得られず、三菱自の性能実験部の管理職社員に相談。
この際、管理職社員が「再試験をする余裕もない」と不正を指示。
記者会見で中尾副社長は、4度目の引き上げ目標の時点で技術的に無理があったことを認め、改ざんに関与した社員の心境について「あきらめに近い気持ちだったのかもしれない」と述べた。
同社が同日、国交省に提出した報告書でも改ざんを招いた原因として、「経営陣からの強い燃費向上の期待を現場は必達目標と感じていた」と指摘。
▲補足、感想など
いや、指示はいいさ。
記事でも、燃費向上という問題に対する解決へ向けた方向性が示されていない。
車全体を見直しするなら、そいういうプロジェクトチームを作って、専従させるというような方向性が示されるべきだろう。
ないしは発売のタイミングを遅くするとか---。
記事を読んでいて思うのは、この会社、柔軟性がない—ということだ。
硬直的というか権威主義的というか--。
そういえば、昔、噂で聞いたことがあるなぁ。
会社の従業員が、外部から来た人間と笑って話していると、「不正を働いているのでは」と疑われるのだとか。
上役の指示は、単に数字をどうとか—という話でしかない。
冒頭でふれたが、おそらく技術者ではあるまい。指示したのは---。
会社を辞めるという決心がつかなければ、残るのは一つだ。
技術者としてオレはいずれ地獄へ堕ちる。でも、地獄へ堕ちる時は会社を道連れだ---と。