▲中国という国は、振れの大きい国だな。
安定しない、いつも混乱状態の国ということか。
文化大革命という1960年代なかばから10年間の混乱は、中国人からなにもかも奪ってしまった。
それでも。
現在の政治のやり方を見ると、表題のようなことを言う中国人がゴマンといるようだ。
10年間の間に、4500万人もの文化人、教師たち、職人達が殺害され、人肉食され、畑の肥やしにされた。
それでも、この文化大革命を懐かしむ人間がいるというところに、中国という国の底知れぬ暗闇をみる。
以下、新聞から抜粋。
テレビ局のクルーが5月、北京で若者らに文化大革命について、「表現するなら何になるか」と尋ねた。
「混乱」「悲劇」といった回答が半分を占め、「ロマン」などの言葉を連想した。
「学校に行かなくてもいいし、楽しそうだ」と答えた大学生もいた。
「多くが文革の悲惨さを理解していない。50年前に起きたことが風化しつつある」。取材した香港のテレビ局の記者が感想を漏らした。
中国のテレビドラマ、映画は、旧日本軍の振る舞いについて宣伝しているが、その後に起きた文革中の出来事には触れない。
教育現場も同じだ。人民教育出版社発行の中学用歴史教科書は、南京事件には写真などを多用して17ページをさいているが、文革は3ページ余り。
しかも、中国共産党の指導で文革を終わらせたと。
「烏有之郷」。ユートピアを意味するウェブサイトは、文革を肯定する人々のよりどころといわれる。 関係者は「共産主義の理想を捨てずに追い続けるという決意を込め、名前を付けた」と。
北京大学の孔慶東や南開大学の艾躍進ら学者の論文が掲載され、毛沢東や文革の賛美に加え、対米批判も多い。
サイトに影響を受けたのか、若い世代には「文革は中国が輝いていた時代」と考える者も。
当時の中国が、強気の対米姿勢を貫いたことが理由とみられる。
学者らは「毛沢東の主導で水素爆弾や弾道ミサイルの発射実験を成功させ、世界から尊敬されるようになった。そうでなければ、イラクのように米国に潰されていた」と主張。
愛国主義教育を受けて育った若者のほか農民工、タクシー運転手ら貧しい層の間でも文革を懐かしむ声が聞かれる。
経済発展から取り残された人々の中には、毛沢東が主張した貧富の差がない社会を夢見る者が存在する。
北京中心部の天安門広場にある毛主席記念堂。安置されている毛沢東の遺体を見ようと列を作る人々の大半は、農村からやってくる。
北京を訪れたら遺体に会いにくる、という河北省出身で50代の労働者の男性は、「もう一度文革があれば紅衛兵になり、汚職官僚の家から財産を奪って貧しい人々に分ける」と。
文革中、紅衛兵は裕福そうな家に押し入り、家財を没収した。「抄家」と呼ばれるこうした行動は多くの人にとっては悪夢そのものだった。
文革を肯定する若者と貧困層は現在の習近平を支持していることでも共通する。
個人崇拝やメディア統制、政治犯の拘束なども、「権力掌握のためにはやむを得ない」といった態度を示している。
文革期への“先祖返り”ともいえそうな現象は、中国が再び大きな嵐に見舞われる前兆なのか。
▲補足、感想など
そうか、中国はジニ係数が半端なものじゃなかったな。
この中国人の振れの大きさの根底にあるのはなにか。
それは、「中国人の愚民政策」にあると指摘した記事があった。
当たっているものと思える。<長文なので、筆者が大幅に抜粋>
--ここから--
文芸春秋』にジャーナリストの富坂聰氏が識者の4人と対談する対談「習近平 見えてきた
独裁者の正体」が掲載。
1つが高原明生東大教授との対談だが、高原氏が次のように指摘。
「『アヘン戦争以来、列強にいじめ抜かれた近代史を忘れず、屈辱の歴史を覆してくれた共産党の下、国を発展させていこう』と」
「なぜ中国は被害者意識を持ち続けて情報操作をするのか。共産党の愚民政策だと思います。真実を伝えず、被害者意識を再生産して、共産党の支配と政策の正当化を行っている」
この一節を読んだ時、「その通り」とうなずいた。
というのは、共産党という組織が本来的に持っているのが愚民思想だから。
中国共産党が愚民政策をとっていることは疑いない。
■中国共産党の愚民政策
日中戦争だ。中国は日本に戦闘で勝利したように、信じ込ませている。
だが日本軍が八路軍に戦闘で負けたわけではない。八路軍は、ゲリラ的な攻撃をするだけで、逃げ回っていた。中国共産党の長征も同様。実態は、蒋介石率いる国民党軍の包囲と攻撃を逃れるため江西省から陝西省延安まで1万2500キロメートルの逃避行であった。
江沢民時代に行われた反日教育も、中国共産党一党独裁の正当化に目的があった。
いま習近平政権は、幹部の汚職・腐敗追及に熱心に装っているが、国民の批判をかわすためのトカゲのしっぽ切りに過ぎない。
そもそも中国で高級官僚に腐敗・汚職が蔓延しているのはなぜか。元凶が中国共産党による一党独裁体制にある。体制の根本的転換を図ることなしに、汚職・腐敗の根絶などあり得ない。
大躍進政策では、失敗によって飢餓によるだけでも4000万人以上が死亡した。
文化大革命は、大混乱をもたらし、無法な弾圧や殺戮が横行。
だが毛沢東の肖像画が天安門に掲げられている。毛沢東批判は、中国共産党批判に直結するからだ。
中国は、日本に向かって「歴史と正しく向き合うべし」と言う。それこそ天に唾する発言だ。
歴史の偽造は、彼らが“愚民”と見なす人々によって見抜かれ、裁かれる時が到来する。
■“愚民思想”と表裏一体の「前衛」規定
世界の共産党は「革命の前衛」と規定。「前衛」が存在するわけだから、「後衛」も存在する。
それが労働者、農民、中小業者など大衆である。
では「前衛」たる共産党の役割は何か。
社会主義革命の意義や必然性を理解していない遅れた大衆を覚醒させること。
ここに、指導する側とされる側の差別がある。憲法には、共産党が人民を指導することが明記。
共産党の“愚民思想”は筋金入りなのである。
私が日本共産党に入党した1967年の党規約には、「日本共産党は、日本の労働者階級の前衛部隊であり、最高の階級的組織である」「党は、科学的社会主義の社会発展の理論にみちびかれて情勢を分析し、大衆の状態と要求、敵味方などをただしく判断し、党の方針や政策をつくりあげる。」と書かれていた。
要するに、前衛である共産党は愚かなる大衆を教育し、戦列に組織していくことが、理由なのである。
■「前衛」規定こそが共産党員の矜持を支える
今でも日本共産党に入党することは、大企業の中では出世をあきらめるということと同義。
多くの場合、経済的には苦労する場合が多い。私だってそう。
私は若い頃、三和銀行に勤務、日曜日に休んだことなどなかった。
ビラ配りや「赤旗」新聞の拡大工作に飛び回っていた。
共産党の活動とは、自己犠牲の活動である。矜持がなければやれない。
一般大衆とは違う、という党員の位置づけなのだ。
■とどまるところを知らない自画自賛
「自己陶酔」という意味なら、共産党は、まさしくナルシシズム政党である。
換言すれば「独りよがり」と言ってもよい。
志位委員長は、講演で原発にも言及し、日本共産党は「人類と原発は共存できないと主張してきました」と述べているが、これは3.11の大震災以降のことであり、それまでは一貫して「原子力の平和利用」を主張していた。
日本共産党はいつも大ぼらを吹く。
これも自画自賛である。現実の日本共産党は未熟で1935年3月に最後の中央委員だった袴田里見が逮捕され、
中央委員会そのものも消滅し、有効な反戦運動を行うことはできなかった。
消費税増税でも、集団的自衛権でもそうだ。結局、反対したことを自慢しているだけである。
--ここまで---
愚民化政策というより、大ぼらというか、でっち上げた言葉で真実を見えなくしているとでも言えばいいのか。
<このブログでなんどか中国の教育は使い物にならないと指摘したことがある。そのことに通じているのかもしれないな>
<このブログでなんどか中国の教育は使い物にならないと指摘したことがある。そのことに通じているのかもしれないな>
志位さんも、エベンキ族工作員であり、捏造は至ってお得意なのだろうな。
なるほど、このように愚民化されつづけた人達が、ある日、頭に黄色の布を巻きつけるのか。