▲どこらに核心があるのだろう。
前宮内庁長官が公明党絡みのミスキャストで、天皇陛下の信頼を得ることができなかった。
で。
新宮内庁長官は前轍を踏むなとばかりに、できるだけ天皇陛下の意を汲みとって早めに動こうとして、今度は、官邸とちぐはぐになったということではあるまいか。
だから。
そもそもは、天皇陛下の信頼も得られないような前官房長官を選任した官邸に責任があるのではないのか。振り回された--たらなんて、関係があるまい。
以下、新聞から抜粋。
天皇陛下の譲位を可能にする法整備の議論は終始、宮内庁主導で進んだ。
宮内庁の意をくんだ報道が先行し、政府や国会での議論に大きな影響を与えた。
首相官邸の頭越しに進む事態に、官邸側からは「宮内庁に振り回された」との恨み節も聞こえる。
NHKが速報で「天皇陛下『生前退位』の意向」と報じたのは、昨年7月13日夜。
この段階でNHKは、陛下が近いうちに自身の言葉で考えを話されるとの段取りも報じたが、官邸サイドは把握していなかった。
官邸は陛下の公務負担軽減について、成年皇族が国事行為を代行する「摂政」での対応を軸に検討していた。
しかし、8月には陛下ご自身がビデオメッセージでそれを否定され、一転して譲位実現の法整備の議論に着手することになった。
政府は、譲位法案の検討にあたり、幅広い意見を取り入れるため、有識者会議を設置した。
だが、その議論の最中にも、陛下の譲位後のお住まいや、秋篠宮さまの待遇などをめぐり、既成事実化を狙うような内容の報道が相次いだ。
安倍首相がテレビ報道で初めて知る情報も少なくなかったという。
9月には、宮内庁との意思疎通を改善するため、官邸は西村泰彦内閣危機管理監を宮内庁次長に送り込んだ。
にもかかわらず、宮内庁幹部が官邸を訪ねて安倍首相と会ったのは10月7日の新旧宮内庁長官の交代のあいさつの時だけだった。
今後は、官邸と宮内庁が関係を密にし、齟齬を来すことのないよう双方が努めることが求められる。
▲補足、感想など
ちょいと、前宮内庁長官が更迭されたときの記事を転記しよう。
--ここから--
2016/09/25(日)
官邸、宮内庁にてこ入れ=お気持ち表明で不満
宮内庁長官の風岡典之氏が退任し、山本信一郎次長が長官に昇格、後任の次長には西村泰彦内閣危機管理監が就任する。
天皇陛下のお気持ち表明に至る過程で、宮内庁の対応に不満を持った首相官邸が、人事でてこ入れを図ったようだ。
宮内庁幹部の異動は春が通例で、風岡氏も当初は来年3月末まで務めるとみられていた。
政府関係者は、退任が早まった理由について「お気持ち表明に関し、誰かが落とし前をつけないと駄目だ」と語った。
陛下の生前退位のご意向が官邸に伝えられて以降、杉田和博官房副長官らは、退位の自由は憲法上認められていないと判断し、負担軽減策の検討を進めていた。
そうした中で陛下のお気持ち表明の動きが表面化した。
官邸は宮内庁に対し、「陛下が思いとどまるよう動くべきだった」(関係者)と辛口評
--ここまで--
新聞の記事で、表現としてはっきりは書けなかったのだろう。
天皇陛下から、宮内庁長官へなんらかのメッセージを言われていたのだろうが、宮内庁長官は、天皇陛下の「真意」を読み解けなかったということではないのか。
それで、陛下が業を煮やして、直接、国民へ訴えるという行動にでられたということだろう。
天皇陛下のメッセージの「真意も読み解けない者が宮内庁長官なのか」と官邸から問われ、責任を取らされたということではあるまいか。
そのあたりが、記事にある「思いとどまる」云々の表現ではあるまいか。