2015年4月29日水曜日

アメリカも日本が肩を並べたことを認めたのだろう。

アメリカのオバマさんの安部さんへの対応の核心は、「日本が欧米列強と肩を並べた」ということを認めたということだろう。

 対して、aiib にイギリス、ドイツなどが参加するという「決断」の背景には、彼ら産業革命組の、×××年先行組の、アジア人に対する蔑視とはいわないまでも、「アホなアジア人をだまくらかすなんて簡単だ」てな意識があるのだろうな。

 特に、イギリスなんか、きっとそう思っている。アヘン戦争の記憶もあるし--
 だから。
 海のものとも山のものともつかないものに参加表明をするのだ。
 危なければ、すぐ抜け出せばいい、騙せるとこまでだましてやろう—と思っているのだ。
 まぁ、アジア人と言っても、日本人だけはまぁ、除外で—と。

 上で、オバマさんは「日本が欧米と肩を並べた」と認めたとしても、イギリス人はそうはいかない。
 階級社会における上流社会という階層に属する自称エリートにとって。

 彼らは、日本のような「その他おおぜい主義社会」というものを、メンツからも認めることができない。
 そこで、このアメリカが日本という「100年遅れ」を産業革命組と同列に扱う—ということに反発しているのだ。

 まぁ。
 日本は、イギリス、ドイツなどが、同列扱いしてくれなくても別に—という感じだな。
 アメリカが「認めて」くれれば—それで十分だ。
 強者は強者を知る—という感覚で十分。

 以下、新聞から抜粋。

 カラオケ、エモジ…」 オバマ氏、日本語交え、安倍総理を歓待

 公式訪米した安倍首相は、オバマ大統領との首脳会談に先立ち、ワシントンのホワイトハウス南庭で開かれた歓迎式典に臨んだ。
 「オハヨウゴザイマス」と日本語であいさつを始めた大統領は、米国民を代表して首相を歓迎。

 今回の訪米には「歴史的重要性」があり、日本が連休に入ることを紹介しながら「これは本当の黄金週間だ」と話した。

 また「カラテ、カラオケ、マンガ、アニメ、エモジ(絵文字)」といった日本語を披露。
 米国の若者らは日本のポップカルチャーが大好きで、それに感謝する良い機会でもあると述べた。
 さわやかに晴れ渡った青空の下、昭恵夫人と共に出席した首相は、やや緊張した面持ち。

 大統領と並ぶと19発の礼砲が鳴り響き、君が代と米国歌が演奏された。
 首相と大統領はそろって儀仗兵を閲兵。
 その後、二人は詰めかけた大勢の招待者と笑顔で握手を交わした。


補足、感想など

 19世紀の後半、日本は英国の産業革命に100年遅れて、明治維新というリセットを経て、西洋化、富国強兵を旗印にして邁進した。
 明治維新時、日本は貧しい農業国家であった。

 以来、150年という歳月は、日本にとって産業革命組の「背中」を追い続ける時間であった。
 その間、産業革命組の諸国から寛容にも日本人は多くの教えを頂いた。感謝申し上げたい。

 2014年に戦後レジームが崩壊してみると、日本人の視野には先達の背中さえ見えない状況だと気がついた。
 あぁ、俺たち日本人は、明治維新の元勲達、伊藤博文が、大久保利通が望んだ「欧米列強と肩を並べる」という夢をようやく果たしえたのだなぁ—と、そこで分かったのだ。

 こうして、戦後レジームが崩壊 → 新レジームの構築とは、
 産業革命組の諸国の背中を追い続ける → 先達の背中さえ見えない、自分の眼と才覚だけが頼りの「次なる150年」だと理解しえたのだ。そして、今、その「次なる150年」が開始されたばかりだ--と。

 そんな日本の「覚悟」に、アメリカのオバマさんも共感してくれた—ということだろうな。
 記事にある挨拶の意味は。
 冒頭でふれた。
 強者のみが強者を知るということだろうな。