2015年4月8日水曜日

安倍さんは日本という国を、日本人全体を代表しているのだ。

どうも、国会での議論を見てみると、「個人」というものと、「国を、日本人全体を代表している」という「立場」の違いが分かっていないのではないか。

 安倍さんの言葉は、日本がこう言った、日本人全体がこう言った—と同義だ。
 その部分が分かっていないのではないか。

 安倍さんには、個人の立場なんてない。
 安倍さんの言葉は、即、日本としての言葉であり、日本人全体の言葉なのだ。

 以下、新聞から抜粋。

小川氏「カイロの発言では、また、『地道な人材開発、インフラ整備を含めISILと戦う 周辺各国に…』と表現している。
 これは、ISILを刺激する言葉ではないか。現実に首相の発言があった後に、あの悲惨な非道な殺害が起こった」

首相「中東世界で注目されるスピーチだった。日本は世界の課題にどう立ち向かって いくのかメッセージを出していく必要があると考えた。
 ISILこそイスラムの人々にとって大きな脅威になっている。
 人々を平気で殺し、お金をまきあげ、生活を塗炭の苦しみ につき落としているのはISILだ」

首相「このことに触れない、あるいは、彼らに対してどう対応していくかを述べない。
 これこそ まさに日本のメッセージをゆがめるものになる。ISILの脅かしに屈せずに頑張っている 国々に対して『あなたたちを支援していきますよ』というメッセージを出していくことは当然だ。

 例え日本人の人質をとろうとも私たちはそれを曲げることはない。
 そのことによって国際 社会がISILの動きを止めることができるのだろうという信念を変えることはない」

小川氏「そうした大きな国家の目的のためには国民の命を顧みなくていいと聞こえる。
 同じ時期にヨルダン軍は兵士を人質にとられた。その瞬間、空爆をとりあえず中止 している。

 厳然たる姿勢で臨まなくてはならないが、人質がとられているなら人質に 危害が及ぶような、そうした言質を与えるような、口実を与えるような言葉はなるべく控えて、国民一人一人の生命を守るような配慮をすべきではなかったか」


補足、感想など

 ふん、と思う。
 これは安倍さんが正論だ。

 冒頭でふれた。
 安倍さんの発する言葉は、日本を代表しているのだ。日本人全体を代表しているのだ。
 日本という国が、人質をとられているから、それに屈するような発言ができる訳がない。

 それは、安倍さんの個人としては、人質を見殺しにする形となるのは、大変な苦痛ではある。

 しかしながら、
 1億2千万人の安全と数名の個人の命を天秤に掛けた時、1億2千万人の安全に天秤は傾く--- 

 冒頭でふれた。
 安倍さんには、個人の立場なんてものはない。
 常に日本という国を、1億2千万人の日本人を「代表」しているのだ。

 かって、同じ立場に立った小泉さんも同じ判断をしている。
 国を代表するものとして、「正しい判断」であった—と筆者も思う。

 記事の小川とかいう人、安倍さんの「公」の立場を分かった上で、指導者の「私」の部分を攻撃しているようだな。
 人間として、なんというか、嫌(いや)らしい人間だな。性格の悪そうな—そんな人間であろう。