▲中国人のやることだ。
まずいことはトコトン隠す。
でも。
隠しても隠しても、隠しきれなくなった—ということだろう。
この国営企業の債務不履行は。
不動産バブル崩壊が、ソフトランディングなんかである訳がない。
どういう現象となるかは不明だが、必ずハードランディングとなる。
今、中国は不動産バブル崩壊が加速し、ハードランディングへ突き進んでいる。
以下、新聞から抜粋。
中国の李克強首相は、国有部門の改革推進を表明してきた。
その決意が中国債券市場で試されそう。
中国国有企業の変圧器メーカー、保定天威集団が約16億4000万円の利払いをできずデフォルト(債務不履行)に陥る。
デフォルトとなれば、中国国有企業の社債としては初めて。
保定天威集団は、昨年の巨額損失を理由に、社債利払いができなくなる可能性を明らかにしていた。
保定天威集団の2016年4月償還債の価格は、額面の85.62%で今月に入って下落と、11年の発行以来、最大の下げ。
中国本土の社債市場で、社債利払いを期日に履行できなくなった国有企業はない。
債券アナリストは「当局は市場がデフォルトにどの程度耐えられるか試そうとしている可能性がある。
しかし、国有企業がデフォルトに陥ったとなれば、投資家は急速に信用リスクが広がるとの懸念を抱くだろう」と。
国家統計局データによれば、今年1~3月期の成長率は09年以来の低水準にとどまった。
工業生産や固定資産投資、小売売上高のデータも一段と鈍化。
中国人民銀行は、預金準備率を1%引き下げ、経済刺激策を加速。
債券投資責任者は「信用リスクは今年の中国債券市場への最大のリスクだ。
経済の減速により中国企業の利益性はさらに抑制されるだろう。
中国企業の高いレバレッジは状況を悪化させる」と述べた。
しかし、李首相は就任した際、市場原理に基づいた経済と、政府の権限の排除を宣言。
同年11月の中国共産党総会でも経済での国家の役割を縮小し、市場が主導的役割を果たすとの方針を示した。
債券アナリスト氏は「政府は債務の返済ができない弱小国有企業をデフォルトさせるべきだ。
これによりシステマティック・リスクを引き起こすことはないだろう。
これは弱小企業が債務超過になるのを食い止める市場原理の行使だ」と。
▲補足、感想など
今頃になって、市場原理ねぇ。
そもそも、中国は資本主義ではないではないか。
ご都合、ご勝手資本主義ではないか。
共産党の意志通りに投資がなされる---。
それが、ここにきて急に市場原理がどうたら—とか言い始める。
冒頭でふれた。
もう、隠し切れないほどに不動産バブル崩壊が、加速している—と見るのが、真っ当であろう。
中国のハードランディングのバブル崩壊というものが、どのような現象を引き起こすのかは見当もつかない。
ただ、全国的な混乱なしでは済むまいなぁ。
その中での今のaiib
というイカサマ街金の話など、どれだけリスクの高い話か—見当がつこうというものだ。