2015年3月20日金曜日

米議会、安倍首相の演説、受け入れる。

今、日本は、千里の荒野に放たれた虎となった。
 そして、戦後70年という「戦後レジームの完全崩壊後」、始めて、米議会で「虎」の代表として、 かっての敵国の議会で演説するということである。

 2014年という年は、日本の歴史でも「記念すべき」年となった。

 戦後レジームが完全崩壊することによって、日本は「千里の荒野に放たれた虎」となった。
 また、同時に明治維新から約150年という歳月を経過して、明治維新の元勲達(大久保利通、伊藤博文達)が、願ってやまなかった『欧米列強と肩を並べる』ということが、事実上、なしとげられた瞬間でもある。

 もう、日本には追いかけるべき「先行者の背中」はどこにもないのだ。
 自分の眼を信じ、自分の能力を信じて、前に進むしかない。
 そのことこそが、戦後レジームの終焉 → 日本の新レジームの構築 の「中核部分」であろう。

 このタイミングで、「荒野に放たれた虎」の代表として、安倍さんが、かっての先行者の議会で演説するというのは、意義深いことであろう。

 以下、新聞から抜粋。

 米議会は、4月下旬から訪米する安倍首相が意欲を見せる 上下両院合同会議での演説を受け入れる方向で最終調整に入った。
 日本の首相が同会議で演説するのは初めて。

 米議会での首相演説は池田勇人首相が下院で行って以来54年ぶり。
 日米関係筋は 「戦後70年の節目と重なるだけに意味は重い」と指摘しており、首相が韓国などとの 関係に配慮しつつ、日米同盟の将来像をどう描くかが問われる。

 ベイナー議長は「公表できる情報はない」と沈黙を守っている。
 しかし、 演説に慎重とみられていたロイス下院外交委員長の広報担当者は、 「決めるのは議長だ」と静観する姿勢を明言。
 複数の関係者が首相演説実現を前提に 具体的な調整を進めていることを明らかにした。 



▲補足、感想など

 この瞬間のことを知ったら、伊藤博文達、明治維新をなしとげた人達は、どれだけ喜ぶかなぁ。
 <先日、自民党出身の歴代の首相達が、一堂に会して祝宴を開き、美酒に酔ったという話があったが、戦後レジームの崩壊と共に、上の理由があるかもしれないな---。>
 19世紀後半、長く続いた鎖国を廃止し、西欧諸国などと交流を始めたとき、日本はまことに脆弱な農業国であった。

 以後、150年という歳月の間、先人達が営々と、積み重ねた努力の結果として、今の繁栄した日本という国があるのだ。

 やっとここまで来た—とも言える。
 冒頭でふれたように、日本人にはもう先達はいないのだ。
 自分の眼だけが、自分の才覚だけが、頼りというか、未来を切り開く「武器」なのだ。

 欧米諸国を目標として追い続けてきた150年が終了し、自分の眼と才覚だけが頼りの150年が開始された—と言ってもよかろう。

 日本人は、教育というものをもっともっと大事にしなければならないな。