2015年3月27日金曜日

アメリカは、日本が「虎」であることを認めている。

2014年に日本の戦後レジームが完全崩壊すると、蛹(さなぎ)が蝶になるように、日本がスルッと変身してしまった。
 「千里の荒野に放たれた虎」となった。

 すると。
 周囲から、日本を見る眼が変化してきた。
 韓国からも、中国からも、アメリカからも。<韓国なんて、もう日本に近づくのも怖がっている---。そりゃ、口ではなんだかだ言うさ。でも、遠吠えのようなものだ>

 そもそも、戦後レジームという日本人洗脳工作体制を作ったのは、アメリカだ。
 いつかは、こういうタイミングが来ることを予想していたのだろう。

 ここで確認しておこう。
 戦後レジームの崩壊とは。
あ、先の大戦の長い長い「戦後」の終焉ということ。
い、日本-アメリカの関係が見直されて、日本は千里の荒野に放たれた「虎」となった。
う、明治維新以来、約150年という歳月を経過して、明治維新をなしとげた元勲達が願った「欧米列強」と肩を並べるという夢を事実上、果たし得た「瞬間」でもある。

 付け加えるならば、日本-韓国の関係が見直され、日本は韓国を見捨て・縁切り宣言をした。

 戦後レジームの崩壊とは、上のような「意味」をもった、戦後の歴史上、それなりに重要な区切りなのだ。
 安倍さんは、「虎」に変身した日本の代表として、旧敵国であり、旧100年先行者である米国の議会で演説する。

 「虎」の代表として演説するのだ。
 アメリカの議会から、それなりの対応を受けて、当然であろう。

 以下、新聞から抜粋。

 米国務省のラスキ報道部長は、安倍首相が4月29日に行う米連邦議会での演説に対し、韓国政府や一部の団体から過去の過ちへの反省を示す内容にすべきだとの声が上がっていることに関し 「コメントは特にない。われわれは首相に自分で語ってもらう」と述べ、演説内容は首相に委ねる考えを示した。


▲補足、感想など

 日本は、19世紀後半、英国の産業革命に100年遅れたノロマな民族として、明治維新というリセットを経て、出発した。
 以来、近代化、西欧化、富国強兵という名の、100年先行組への後追いをし続けたのだ。

 なんせ100年遅れだから、帝国主義という領土拡張政策にも遅れ、100年先行組との距離を縮めたいという「あせり」もあったのだろう。
 逆に、100年先行組から、100年遅れを見れば、「ちぇ、このノロマが、このイエローが--」てな感覚があったのだろう。

 こうして、1930年代から100年先行組との軋轢がひどくなり、我慢ができなくて殴りかかったものだ。
 100年という歳月でなされた技術の蓄積とか富の蓄積というものの「差」が大きすぎて、日本は惨めな敗北となった。

 欧米などの軋轢が大きくなったのが、明治維新から約70年を経過したころ、今、先の大戦後から約70年という歳月を経て、欧米列強と肩を並べるということが事実上なしえた---
 大きな出来事があったから、70年ぐらいで、日本と欧米諸国との関係が見直される—ということか。
 いや、話がとんでもないところへ。

 大事なことを繰り返したい。
 日本はもはや、千里の荒野に放たれた虎なのだ。
 西欧諸国も米国もそれなりの対応をして頂きたい。

 日本人は、我慢強い。
 でも、同時にヒステリックな民族でもある。
 いわれもない他者からの侮蔑にじっと我慢しているということはできない。
 今度、なにかある時は、日本という「虎」として行動するのだ--ということを認識して頂きたい。