2015年5月2日土曜日

日本は、「次なる150年」に突入した。

アメリカのいう「リバランス」という表現と日本の「次なる150年」という言い方は、対応しているのだな。

 日本の明治維新から「戦後レジームの崩壊」までの150年間というものは、産業革命組の諸国の背中を追い続ける期間であった。

 2014年に戦後レジームが完全崩壊して、朝鮮系洗脳工作員達が工作していた様々な「妨害電波」がなくなると、もう、日本の目の前には、産業革命組の「背中さえ見えない」状況であることがあからさまになったのだ。

 もう、日本は産業革命組という先達のいない—そういう時代の中で、自分の眼と才覚だけが頼りの「次なる150年」という「手探りで進む時代」へ突入した。

 このことをアメリカ側の視点でいうと、今まで後ろを走っていた「100年遅れのノロマ・日本」が、いつの間にか肩を並べて走っていて、えっという感じなのだろうな。
 そして、併走している日本というノロマ国が、自分を追い越そう—としているその瞬間に対して驚きというか怯えのようなものを感じるのだろう。
 その視点が、「リバランス」という言葉の裏側に込められているのだろうな。

 以下、新聞から抜粋。

 安倍首相の訪米を契機に、米国が日本との最高の関係を誇示している。
 ホワイトハウスは、安倍首相の訪米日程を伝えながら「日本がアジア政策の中心」と明らかにし、安倍政権をアジア同盟のトップに格上げした。

 国家安全保障会議のメデイロス部長は「安倍首相の訪問は我々のアジア政策で日本が中心であることを断言するものだ」と強調。
 ローズ副補佐官も「日米同盟はアジア・太平洋地域の韓国の同盟・友好国ネットワークで明確に中心にある」と明らかにした。

 その理由も説明した。
 メデイロス補佐官は「我々は今回の訪問をアジア・太平洋再均衡(リバランス)政策のための広範囲な努力の観点で見ている」と。

 オバマ大統領が推進する再均衡政策は、軍事的にはこの地域で米国の代理人を作り、経済的には中国に対応した米国主導の経済圏を構成する環太平洋経済連携協定(TPP)が核心となる。
 ともに日本が軸だ。

 メデイロス部長は「両国閣僚会談の時、日米同盟関係で歴史的な変化が発表される」とし「日米防衛協力のための指針改定は、同盟で日本の役割を大きく拡大し、日本が広範囲に米軍を支援するメカニズムを提供する」と説明。

 ローズ副補佐官はTPPについて「数週間以内に残りのイシューに結論を出すことを希望する」と明らか。
 今回の首脳会談では交渉妥結の発表は出ないだろうが、両首脳が進行状況を点検する、と予告した。

 オバマ政権が推進する気候変動対策をめぐっても、ホワイトハウスは日本が友軍だと宣言した。 
 日米首脳会談で気候変動などの国際懸案が反映された共同声明が出ると予告。

 メデイロス部長は韓日間の歴史問題に関する質問を受け、「ともに建設的かつ未来志向的に、最終解決を追求するという観点で過去の問題を扱うべき」と。

 米国が安倍首相の“贈り物”を意識し、歴史問題に消極的な立場を見せるのではという懸念が出てくる背景だ。

 米国政府は安倍首相を破格的にもてなす。
 実際には「国賓訪問」だ。
 安倍首相夫妻は儀仗隊の栄誉礼を受け、ホワイトハウス「サウスローン」でオバマ大統領夫妻の公式歓迎を受ける。

 ケリー国務長官が自宅に安倍首相を招待して夕食会を開くのも最高の待遇だ。
 安倍首相はバイデン副大統領とも会う。
 ミシェル・オバマ大統領夫人は安倍昭恵首相夫人とともにバージニアの小学校を訪問する。

 公式晩餐会ではミッシェル夫人がデザインに参加した食器が提供される。
 公式晩餐会はオバマ大統領の就任後、今回が8回目だ。
 安倍首相の訪米を控え、ワシントンのホワイトハウス周辺道路には日章旗と星条旗が並べて設置された。


補足、感想など

 日章旗と星条旗が並べて設置か。

 日本人というイエローが、世界の最前線に立ったということか。
 13世紀頃か、ジンギスカンの孫、バトゥがヨーロッパ諸国を攻撃した時の感覚に似ている感じがするなぁ。
 あの時の衝撃が「黄禍論」なるまがまがしい恐怖論となったのだな。

 日本人が「世界の最前線」に立つということは、もしかして「黄禍論」を再現させることになるのかもしれないな。

 賢く生きていこう。
 あぁ、1980年代の終わり頃、バブル最盛期に「アメリカ人に教わることはない」とか、公言するアホな日本人がいたが、あんなことまで再現させまい。

※追記。
 欧米からみた日本の文化というものでの書き込みを転記してみよう。
 日本の文化がどのようにとりいれられるのか--ということに関連している。

--ここから--

 欧米系から見た日本の評価の話。

 俺の友人の友達に、人類文化学の教授がおってな。
 彼の分析と、同じ研究者として向こうの連中と話しあった結果、欧米が深層心理で日本をどう思っているかって結果が「同化される恐怖」なんだと。

 たとえば、日本になにか新しい文化が投入されるとする。
 普通の国の反応ってのは、大概それに対して拒否反応を起こして反発するか、事大主義のようにそれ一色に染まる二極分化らしいんだけど。

 日本の場合、「自国の今ある文化と矛盾がないように、ゆっくり吸収して、同一化する」傾向が強いんだって

 同じように日本の文化が海外に出た場合、はじめは拒否反応を起こされることが多いんだけど、いつのまにか「COOL!」であると評価をひっくり返し、その後、ゆっくりとその国の文化の中に溶け込んでいく傾向が強いんだと。

 この「同化吸収」ってのが、「いつか自分たちが日本の文化に染まってしまうんじゃないか」っていう恐怖になるらしい。
 基本が「征服と服従」である欧米や中国の文化とあまりに違うので、理解しずらいってのもあるみたい。

 で、彼らが一番恐れているのが、「それを日本人は意図しないで、ごくナチュラルにやっている」こと、であり、しかも、「その現象そのものはなんら苦痛をもたらさず、むしろ心地よいため自然に受け入れてしまう」こと、だからなんだそうだ。

 意図を持ってやっているものは、それを見抜いてやめさせることが出来るけど、意図せずに、呼吸をするように自然にやっていることは、やめさせることが出来ない。

 そもそも、いつの間にか自分たちがそれを望んで染まっていくので、どうしようもない、って
 苦痛もなく、むしろ快感の中でスライムにゆっくり消化されていく状態、とかそれに近い妄想を抱かせる恐怖らしい

--ここまで--