▲貧しい家庭の娘が、親から民官の女衒業者へ売り飛ばされた--。
それが、慰安婦というか売春婦となった直接の原因だ。
で。
売春婦という職業であるから、需要の多い日本軍の基地近くに慰安所という施設を民間の女衒業者がこしらえて、そこで売春をさせていた-。
需要側としては、日本軍の兵士が多かったことは確かだろうな。
この一連の流れをみて、冒頭の「貧しい家庭の女性を搾取した」と日本軍が非難されるのか?
おかしいだろう。
それを言うなら、民官の女衒業者が「搾取」したのではないのか。
この奇妙な食い違いの核心はなんだろう。
このブログで何度もふれているように、アメリカ人のキリスト教に根付く、軍務に服しているなら、性欲は抑制できる筈—とかいう建前論をふりかざしているからだろうな。
そして、兵隊の性欲をどう抑制するか、どう開放するかは、その兵士の私的な事柄なんだ—という言い方をするのだろう。
対して。
日本は、性欲というものをもっと肯定的にとらえて、アメリカ人の言うような建前論で、個人の「性欲」が抑制できる訳はない—という常識をもっているのだ。
だから、女衒業者が慰安所を軍の近くに設けますがいいですか—とか、日本軍の司令官などと内々に打ち合わせた時、司令官は、やむをえまいな--と了承するのだ。
この齟齬の部分が、数年前、橋下さんが沖縄の米軍司令官へ放った言葉「風俗を利用したら」--という言い方に繋がっている。
以下、新聞から抜粋。
ハーバード大学のエズラ・ボーゲル教授、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のハーバート・ビックス名誉教授、マサチューセッツ工科大学のジョン・ダワー教授、
シカゴ大学のブルース・カミングス教授といった米国の著名な歴史学者と、
日本の研究者187人が、安倍首相に対し、旧日本軍の慰安婦問題と関連した歴史的事実の歪曲をやめ、慰安婦問題の解決を求める声明を発表した。
この声明では「20世紀に数多く見られた戦時下の性的暴力や軍主導の売買春の中でも、日本の慰安婦制度は規模が大きく、
軍レベルで組織的に管理され、また日本に占領・支配された国の若い女性、貧しい家庭の女性を搾取したという点で、特に際立っている」と指摘した。
その上で「慰安婦の数は数万人なのか数十万人なのか、見解は分かれているが、日本の戦場で搾取行為があったという事実は変わらない。
数多くの女性が自らの意思に反し、むごたらしく野蛮な行為のいけにえになったという証拠も明らかだ」と主張した。
▲補足、感想など
いや、米軍の兵士だって、個人的には性欲を抑制することはできない。
で。
基地周辺で強姦事件などを引き起こすのだ。
上の記事の数字とか、日本軍の関与なんて、デタラメであるが、こういう話に反論していかなければならないのだ。
さて。
このアメリカ人の奇妙な建前論こそがおかしいのだが、アメリカ人は、建前論を崩すことができないのだろうな。キリスト教徒であるてまえ。
まぁ、日本人への蔑視とか、日本人の性欲を肯定する態度に「禽獣のようだ」--とか感じる訳であろう。
それが、記事の中身を捏造を混じえて、さらに奇妙なものとしている。
話がどこかにいった。
貧しい家庭の女性を搾取なんて—なんのことだ。
慰安婦は、戦時高給売春婦だ。
1940年代であれば、それなりの職業婦人ではないか。
また、日本軍、日本国が関与なんてなにもありもしない。
もし、搾取がどうたら言われるなら、非難されるべきは、民官の女衒業者であろう。
アメリカ人から、奇妙な理屈で、日本人・日本軍が非難される理由はない。