▲今の時点で、アメリカが中国を叩くことにどういう意味があるのだろう。
このgnp 世界第二位の大国を、今、叩けばどういう効果があるのだろうか。
以下、ニューズウイークの記事から抜粋。
中国が支配を広げる南シナ海の領有権紛争にアメリカが積極的に関与すべき4つの理由
中国が南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島に人工島を建設するなどして領有権の拡大を主張している問題をめぐり、アメリカがついに積極的な行動に踏み出すかもしれない。
米メディアは、アメリカ政府が人工島の周辺に偵察機や艦艇を派遣して、中国に直接的に対抗する選択肢を検討している、と。
アメリカでは、南シナ海での領有権紛争をめぐる政府の対応が不十分だとの議論が巻き起こり、より大胆な関与を求める声が上がっている。
アメリカはなぜ、南シナ海の領有権問題に積極的に踏み込むべきなのか。
その必要性を4つの視点から整理したい。
国益への影響を含む広い意味での重要性を理解しておかないと、議論が矮小化されかねないからだ。
大胆な関与が必要な第1の理由は、南シナ海の情勢がアメリカの国益に関わることだ。
領海侵入や埋め立て工事を強行する中国の振る舞いは、アジア太平洋地域におけるアメリカの国益を著しく損ない、
領海と海洋資源をめぐるルールや航行の自由、領有権問題の平和的な解決への脅威となる。
地域の同盟国に及ぼす悪影響も大きい。
しかもこの問題は、唯一の超大国アメリカが中国との関係を保ちながら、領有権拡大の野心にうまく対応できるかを占う試金石でもある。
第2の根拠は、従来の南シナ海政策が機能していない点にある。
オバマ政権が中国を牽制する言動を繰り返してきたことは評価されるべきだが、中国の方針を転換させたり、東南アジア諸国を安心させられるほどの成果は挙げていない。
中国は相変わらず人工島の造成をはじめとする領有権拡大の活動を加速させ、国際法を無視し続けている。
中国の動きが速過ぎるあまり、アメリカの対応が追いついていない。
こうした状況を考えれば、従来とは違う戦略が必要なのは明らかだろう。
尖閣問題の「成功」に続け
第3に、莫大なコストや中国との全面対決を回避しながらも関与できる方法があるからだ。
アメリカが南シナ海の問題に踏み込む目的は、一方的な領有権拡大は違法であり、多大な代償を払うことになると中国に知らしめることだ。
東シナ海では、アメリカはそうしたメッセージを伝えることに成功している。
オバマ政権は、中国が東シナ海上空に設けた防空識別圏(ADIZ)にB52爆撃機2機を送り込んだ。
同様に、南シナ海で中国が建設中の人工島周辺に米軍の艦艇や偵察機を送り込むことで、中国の主張の正当性を認めていないというメッセージを示すことができる。
中国との領海紛争を抱えるフィリピンを徹底的に支える戦略も有効だろう。
日本と中国が領有権を争う東シナ海の尖閣諸島をめぐって、オバマ大統領は「日米安全保障条約の適用対象」だと明言して日本を安心させた。
同じように、中国がフィリピン領海に侵入したり、フィリピン軍を攻撃した場合にアメリカがどう対処するのかを表明すれば、中国とその周辺国にアメリカの立場を知らしめるメッセージとなる。
4つ目のポイントとして、アメリカの関与に反対する慎重論の多くが、根拠に乏しいことが挙げられる。
例えば、米中という2国間関係にひびが入ることを懸念する声がある。
しかし、米中関係を維持することと、地域の安定や法の秩序を揺るがす行為を見逃すことは同義ではない。
国同士の関係は双方向的なものであるべきで、中国がアメリカの国益を損なう行為を続けながら、アメリカが断固たる措置を取らないことを期待するのはおかしな話だ。
注目すべきは、アメリカが検討している「高リスク」への対応策を、中国側も既に実施、あるいは検討していることだ。
中国は尖閣諸島周辺にたびたび公船を送り込み、尖閣諸島を日本領と認めないというメッセージを発信している。
中国国内では、日本とフィリピンのケースを例に挙げて、大国の支持を受けている敵国との領有権争いをどう進めるべきかという議論も行われている。
オバマがシリア内戦をめぐる「レッドライン」発言で批判された反省から、十分な準備ができるまで積極的な関与を控えるべきだと指摘する声もある。
だが、南シナ海問題で検討されている対応策の多くは、米兵の命が失われたり、莫大な費用が掛かるようなものではない。
しかも、中国が過去に似たような威嚇行為を行った際には、軍事衝突は起きていない。
リスクが高まる可能性は否めないが、国益への影響や従来の政策の失敗を考えれば、アメリカが中国と積極的に対峙して、領有権拡大の試みを不当かつ割に合わない行為であると知らしめる必要があるのは明らかだ。
最後に、中国との関係改善に取り組み、地域の同盟国と対話を続ける一方で、南シナ海の問題に関与していくという戦略を不可能だと一蹴すべきではない。
両者はそもそも相いれないもので両立できないと考えてしまうのは、私たちが暮らす世界の複雑な現実を無視して、物事を過度に単純化する発想でしかない。
▲補足、感想など
まぁ、アメリカもヒヤヒヤしながら中国に対峙していることが分かる。
アメリカ兵士が血を流す—ということに、アメリカ国民が簡単に納得しないためであろう。
当然であろう。
尖閣諸島は、日本人が血を流しても守るべき、日本の領土ではないか。
それをアメリカ人の血を流すことを期待する方がおかしかろう。(虫が良すぎる—というか)
日本が尖閣諸島を守ろうとすれば、中国が100隻の船を出してくるなら、150隻の船を出して、尖閣諸島を取り囲め。
絶対に自国の領土を守るのだ---という「覚悟」こそが、日本の平和と繁栄を更に確かなものとするのだ。
北朝鮮の拉致被害者に対しても、国防軍の特殊部隊を送って、強引に奪還するというのが正しい方策ではないか。
自国の国民を誘拐されて、いつまで、放置しておくのか。
もし、北朝鮮の組織が邪魔をするなら、国外へ追放すればいいではないか。
まず、自国の領土と国民を、日本・日本人によって守るべきだ。