▲先日、インドネシアで行われたバンドン会議に安部さんが招待されたことが記事となっていた。
安部さんの参加自体が、韓国の記者からは驚愕だったというのが記事の主旨なのだが、なにか核心を逸らしたような文章で—なんだかなぁと感じた。
もう、戦後70年を経過したのだ。
また、日本の戦後レジームは完全崩壊している。
それでも、こんな記事か—と思った。
まず、その記事をご紹介したい。
以下、新聞から抜粋。
インドネシアで「バンドン会議60周年記念」の会議が開かれ安倍首相が演説した。
バンドン会議は第二次大戦後に独立したアジア・アフリカ諸国が反植民地主義や民族自決、世界平和などを掲げ1955年に開催。
インドネシアのスカルノ大統領、インドのネール首相、中国の周恩来首相、エジプトのナセル大統領が中心となり後の非同盟運動のきっかけになった。
日本は60年前の会議にも招かれ今回、安倍首相が出席したが、韓国人にはこれが理解できなかった。
「日本は侵略国で韓国を支配した植民地主義の国なのに」というわけだ。
韓国マスコミのOBも首をかしげていたので「いや、東南アジアや中東、アフリカ諸国には、日本はアジアが欧州の植民地支配から解放されるきっかけを作ったと評価する声があるから」と説明したところ「そんなはずはないだろう」と。
「日本はアジアを侵略、占領した」というので「いや日本による占領は数年間で、アジア諸国にとっては欧州諸国による長期の植民地支配から解放されたことの方がはるかに重要だったからだ」と説明したが最後まで認めようとしなかった。
多くの韓国人は「日本は今もアジアの国から恨まれている」と思い込んでいる。
韓国が「アジア」というとき、韓国と中国ということでほかの国は視野に入っていない。
ジコチュウで視野が狭いため、バンドン会議で安倍首相の演説に過去の歴史に対し反省だけがあって謝罪が入っていないと批判したのは、韓国だけだった。
先に日本の外務省が戦後協力の実績を紹介した映像の広報資料を発表したときも、韓国だけがデタラメだといって非難。
映像の一部に韓国の製鉄所や地下鉄、ダムなどの写真が入っているのを見て韓国が反発。
政府は何も言わなかったが、マスコミはKBSテレビや朝鮮日報が先頭に立って「韓国の経済発展は日本のおかげとはとんでもない!」「妄言だ!」と日本を非難した。
アジアの他の国は何も言っていない。
しかも実際は韓国が経済・技術援助をはじめ最も日本の影響を受けて発展したことは国際的には常識なのだ。
韓国政府が日本との国交正常化(1965年)の際に、過去の支配に対する補償として受け取った対日請求権資金5億ドルだって、韓国の経済発展の基礎になったことは韓国政府発行の『請求権資金白書』に詳述されている。
国交正常化50周年の今年、記念事業としてこの白書を日韓双方で復刻出版してはどうか。
韓国はアジアできわめて特異な国なのだ。
18日にはインドのモディ首相が韓国を訪問するが、朴大統領はモディ首相と歴史談議をしてみてはどうだろう。
インドは100年近く英国に植民地支配されたが「おたくの謝罪・反省・補償要求はどうなってますか?」と聞
いてみればいい。
今、世界で韓国だけが歴史にこだわった外交をしていることが分かるだろう。
ソース:産経ニュース<誤解・思い込み…特異な韓国 ソウル・黒田勝弘>
▲補足、感想など
記事の内容は、まぁ、おかしいとは思わない。
結局。
韓国の日本に対する姿勢は、たった一つなのだ。
それは、「日本を叩けばお金がとれる。イアンフで謝罪させればお金がとれる」---ただ、ただ、これを金科玉条にように信じて行動しているのだ。
しかし、なんもなくてこの金科玉条を信じているのではない。
それは、この方法が日本に対して、一番効果的だったからだ。
つまり、このやり方でサンザン、甘い汁を吸ってきたのだ。
朴大統領にせよ、韓国の指導者にせよ、韓国の国民にせよ、戦後から2000年頃まで、甘い汁を吸い続けてきた結果の「思い込み」なのだ。
そういうことを可能としてきたのが、記事を書いている黒田さんをふくめた「戦後レジーム」というものなのだ。
戦後レジームとは、先の大戦直後、米軍が立案し、日本にいる朝鮮系の人間を工作員に仕立て上げ、日本の新聞放送業界、義務教育を中心とする教育業界に大量の潜りこませ、日本人の洗脳工作・世論誘導工作をし続けてきた—日本人洗脳工作体制のことだ。
この洗脳工作体制は、2000年頃から2010年頃までの日本全国津々浦々までものインターネットの完全普及により、日本人全員の眼の前にさらされ、日本人全員がその事実を知ってしまったことで崩壊した。
日本における戦後レジームが完全崩壊したのも関わらず、韓国の政府・国民が、2000年頃までの「甘い汁を吸った」「日本人を叩けばお金がとれる、イアンフで謝罪させればお金がとれる」という「昔ながらのやり方」に固執しているところに、今の日本と韓国の間での軋轢の核心部分があるのだ。
そして、戦後レジームの中でそのことを充分に知っている筈の黒田さんでも、その核心部分について触れない。
なぜって。
黒田さん自身が、戦後レジームの工作員の一員であったからであろう。
それ以外に理由は考えられない。
なんだっけ、誤解・思い込み---けっ、そんなものである訳がない。
戦後レジームの中で、サンザン、美味しい思いをしてきたのだ。それが忘れられないだけだ。