▲日本人が過剰に反発か。
これこそが、世界でも日本だけがもつ卓越した「その他大勢主義」の反映だな。
アメリカ人が悪く言わないのは、aiib
なる詐欺話の仕組みの不気味さが理解てきる人間が少ないからだろう。
要するに、aiib
の仕組みの奇妙さが理解できないアホが多いってことだ。
対して。
日本ではエリートと非エリートとの差が小さいために、aiib
なる組織の「奇妙さ」が誰にでも理解できるのだ。
だから。
こんな馬鹿な組織に「金を出せ」とか言う奴は、きっと「中国の回し者・工作員」だと攻撃しているのさ。
お金を集めて、それを融資する際、誰が審査して、誰が融資を決定するのか明らかになっていない—てな銀行の組織があるものか。
明らかではないということは、素人の中国人が勝手に審査して、融資を決定するのは習近平国家主席だということであろう。
中国のあぶない原発の建設とか、採算もとれるはずもないような路線の高速鉄道の建設に資金が回っていくのに決まっているではないか。
原発で故障したり事故がおこったりしたら、人も住んでいないような場所での高速鉄道の建設なんて、赤字になるのに決まっているではないか。
融資はしたものの、お金が返ってきそうもない話だ。
そんなあぶない話にのれるか—というのが、麻生さんの話だった。
上のようなことを考えれば当然の「判断」であろう。
こういう日本人の反発というのは、上でもふれたエリートと非エリートの差が小さいことで起こるのだ。
日本だからこその反発といってもいい。
中国では起こるまい、韓国でも駄目だろう。アメリカでもだめだろうな。
以下、新聞から抜粋。
中国紙が日本を「あまのじゃく」と批判 AIIBへの過剰な反発に対し、「落ち着いて」とも
人民日報系の環球時報は社説で、中国主導で設立する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に対して日本が過剰に反発していると指摘し、「あまのじゃくになる必要はないではないか」と批判。
社説は、先進7カ国(G7)首脳会議で日本側が人権や環境問題などに絡めてAIIBへの懸念を示したと紹介。
「AIIBに参加したい国は57カ国に上り、G7からも4カ国が入る。日本が参加しなくても健全に運営できる」と主張した。
また、米国は参加しなくても「AIIBを公に悪く言ったりはしていない」と指摘。
「日本は先進的な技術があり、今後も中国の先を行くだろう。少し落ち着いて、自信を持ってはいかがか」と締めくくった。
▲補足、感想など
アメリカは参加しない。だって、参加すればアメリカが拒否権をもつから。
中国としては習国家主席の判断が意味をなさなくなるために、アメリカの参加を拒むだろうし---。
日本は冒頭でふれたように、「返ってもこないようなところにお金が出せるか」--ということ。
それをあまのじゃく--といいたければ勝手に言えばいい。日本人からすれば「おまえ等、アホだろう」という感想しかもたない。
だから。
aiibには、記事にあるような多数の国家が参加したのだろう。
結構なことではないか。
それらの国で、さっさとaiib
を出発させればいい。
日本は関係がない。中国がお好きにすればいいこと。
あぁ、麻生さんがなにかもう一度参加を検討することもあるかも—てなことを言っていたが、あれは単なる外交辞令だから、まともに受け取るものではない。
まぁ、考慮しておくよ---てな返事と同じだな。